看護師の過去問
第108回
午後 問139
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問題
看護師国家試験 第108回 午後 問139 (訂正依頼・報告はこちら)
転倒・転落の危険性が高い成人の入院患者に看護師が行う対応で正しいのはどれか。
- 夜間はおむつを使用する。
- 履物はスリッパを使用する。
- 離床センサーの使用は控える。
- 端坐位時に足底が床につくベッドの高さにする。
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この過去問の解説 (3件)
01
1)×
転倒転落リスクが高いということは、「自分で動くことができる」ということです。
仮にオムツを使用したとしても、この患者さんは動いてトイレに行くでしょう。そのときが、最大に危険な状況となります。オムツ使用が転倒転落リスクを防ぐとはいえません。
2)×
転倒転落リスクで、履物の選択は必須です。
スリッパは滑りやすく、スリッパ自体を踏んで転倒などということもあります。
そのため、入院患者さんには必ずかかとのある履物を使用するように指導します。
3)×
離床センサーは、転倒転落対策に役立ちます。特に夜間においては、医療者の人数が少ないため手薄になりやすく、危険度が増します。
そのため、夜間のみだけ使用することもあります。
4)○
ベッドから安全に立ち上がるためには、「足裏が床にしっかり着いた状態で、臀部の位置が膝よりも約3cmほど高い姿勢」といわれています。
ベッドを安全な高さにすることで、立ち上がり時に転倒転落を防ぐことができます。
ベッドが高すぎると、踵が浮く、立ち上がり時に臀部が滑るなどの危険性があります。
逆に、低すぎると臀部が上がりにくく、身体に負担がかかります。
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02
1.×
夜間はおむつを使用する、というのは転倒・転落の予防にはなりません。トイレに行かなくても済むように、という考えかもしれませんが、それだと患者さんにとっては排泄についての自立度が下がってしまい、患者さんの心境としても抵抗も強いと思われます。
2.×
スリッパを履くとよけいに滑りやすくなってしまい、転倒・転落のリスクが高まります。
履物を調整するなら介護シューズなど簡単に履けてすべらない、脱げないタイプのものが良いです。
3.×
たしかに離床センサーは安易に使用することは控えたほうが良いです。
患者さんの離床を妨げてしまいかねないからです。しかし、立ち上がりや歩行がとても不安定でありながらも一人で行動しようとしてしまう患者さんも多く、その場合は離床センサーを使用します。
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03
夜間のオムツの使用は考えてもいいですが、患者のADL低下を招く恐れがあり、積極的には実施しない方がいいと思います。
スリッパは靴に比べて滑りやすいので転倒リスクのある方にはむいていないと思います。
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