看護師の過去問
第108回
午後 問143

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問題

看護師国家試験 第108回 午後 問143 (訂正依頼・報告はこちら)

体温調節中枢があるのはどれか。
  • 延髄
  • 小脳
  • 大脳皮質
  • 視床下部

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

1)×
橋は、中脳、橋、延髄と間脳を合わせて「脳幹」といいます。脳幹は、意識・覚醒レベルの調整、呼吸・循環、感覚制御など、生命維持に欠かせない重要な役割を持っています。
また、脳幹は多種多様な神経核から構成されており、脳神経の運動核が存在します。
橋は、顔面の筋肉、唾液腺、味覚、聴覚、眼球運動の神経核が存在します。

2)×
延髄は橋と同様に「脳幹」とよばれます。
延髄は、呼吸・循環だけでなく、嘔吐、嚥下、唾液などの消化の中枢を含み、生存に欠かせない役割を持ちます。

3)×
小脳の機能は、平衡、筋緊張、随意筋運動の調節など、知覚と運動機能を統合させます。
そのため、小脳が損傷すると運動や平衡感覚に異常をきたし、身体のバランスをとることができず、フラフラしたような歩き方になります。

4)×
大脳皮質は、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4葉に分けられ、それぞれに違った機能を持っています。
前頭葉:運動機能や自律機能 
    ブローカ運動性言語中枢など
頭頂葉:体性感覚
側頭葉:聴覚連合野 
    ウェルニッケ聴覚性言語中枢など
後頭葉:視覚連合野

5)○
体温調節中枢は、間脳の視床下部にあり、体温を調節する司令塔の役割をしています。
体温調節中枢には、体温を一定に保つ働きがあります。
視床下部は、この他にも、自律神経系のコントロールや内分泌中枢、その他多数の重要な役割を担っています。

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02

間脳の視床下部は体内環境の調節に関与しており、体温調節中枢もこの視床下部です。
脳幹(橋・延髄・中脳)は循環・呼吸・嘔吐・嚥下・排尿などの中枢で、生命維持の中心です。
小脳は四肢の平衡運動の調節や運動の協調をつかさどっています。
大脳皮質は部位により運動野、感覚野、連合野、言語野、視覚野、聴覚野があります。

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03

脳の機能は基本的に覚えていくしかありません。
しかし、脳幹に生命に関わる重要な役割があるということは大切なことなので、覚えてください。
脳幹は中脳、橋、延髄で構成されています。
小脳は体のバランスに大きく関わります。
視床下部の代表的な役割として体温調節機能があります。

参考になった数1