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看護師の過去問 第108回 午後 問151

問題

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ハヴィガースト, R. J.(Havighurst,R.J.)の発達課題に関する説明で適切なのはどれか。
   1 .
成長に伴い発達課題は消失する。
   2 .
各発達段階の発達課題は独立している。
   3 .
身体面の変化と発達課題は無関係である。
   4 .
発達課題の達成は個人の生活と関連する。
( 看護師国家試験 第108回 午後 問151 )
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この過去問の解説 (3件)

2
正解は4です。

1)×
ハヴィガーストは人生の各6つの段階(ライフステージ)で乗り越えなければならない課題があるとし、それを「発達課題」として提示しました。
発達段階は消失するのではなく、各段階によって内容が変化するということなので不正解になります。

2)×
それぞれの発達課題をクリアすることで、次のライフステージを迎えられ、さらに新たな課題に取り組むことになります。
そのため、それぞれの課題は決して独立してはおらず、次につながる課題といえます。

3)×
発達課題は、身体的・精神的など様々な側面を成長させます。身体面の変化はもちろん、それに適応するための精神的問題なども含まれます。

4)○
それぞれの年代で多くの発達課題に直面しますが、
その課題の内容や大きさは人それぞれです。
個人の生活や性格、状況によって、課題の困難さも向き合い方も違います。
だからこそ、自分らしい生き方を追求しながら人生を送るのです。

ハヴィガースト6つの発達段階
①乳・幼児期
②児童期
③青年期
④壮年期
⑤中年期
⑥老年期

①乳・幼児期の課題
一般に生きるために必要なことで、身体的に大きく成長する時期です。
・歩くこと、食べること、話すこと、排泄のコント ロールについての学習
・性の相違と性の慎みについての学習
・社会の事物についての単純な概念の形成・善悪の 区別と良心の学習
・両親や兄弟との人間関係についての学習

②児童期の課題
社会生活への適応課題であり、身体的能力の成長と集団生活に慣れる時期です。
自分と他人を区別するようになり、社会との関り方を学びます。
・遊びを通じて必要な身体技能を学習
・成長する生活体としての自己に対する健全な態  度の形成
・遊び仲間と付き合うことの学習・正しい男女の性 役割の学習
・読み、書き、計算の基礎的技能の発達、日常生活 に必要な概念の発達
・親と自己を区別し、独立した個人となる、社会集 団や制度に関する態度の発達

③青年期の課題
親からの精神的・経済的に独立します。
また、男女関係なども発達課題となります。
・男女両性の友人との交流及び成熟した人間関係を 構築すること
・男女の社会的役割の学習、自己の身体構造を理解 し、身体を有効に使うこと
・両親や他の大人からの情緒的独立、経済的独立に 関する自信の確立
・職業選択と準備、結婚と家庭生活の準備
・市民として必要な技能と概念の発達
・社会人としての自覚と責任ある行動をとること
・行動の規範となる倫理体系や価値観の形成

④壮年期の課題
新たな集団を作ること、つまり新しい家族を作ることで人は成長します。
・配偶者を選択する、結婚相手との生活を学習する こと
・第一子を家族に加えること、子供の養育
・家庭の管理
・仕事に就くこと
・市民としての責任を負うこと、適した社会集団を 選択すること

⑤中年期の課題
自分のことだけではなく、次世代の若者へどのように伝え、引き継ぐのかが重要になります。
同時に心身の生理的変化に適応が必要となります。
・大人としての市民的、社会的責任を達成すること
・一定の経済力を確保し、維持すること
・10代の精神的な成長の援助
・余暇の充実
・配偶者と人間としての結び付くこと
・中年期の生理的変化を受け入れ、適応すること
・老年の両親の世話と順応

⑥老年期の課題
体力や健康の衰退から、より身近に死を感じ、死への準備が課題になります。
いかに死を穏やかに迎えることができるのかを考える時期です。
・肉体的な強さと健康の衰退への適応
・引退と収入の減少への適応
・同年代の人と明るい親密な関係を結ぶこと
・肉体的に満足な生活を送るための準備
・やがて訪れる死への準備と需要

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0
(正解) 4
(解説)
ハヴィーガーストの発達課題とは、発達段階を乳幼児期から老年期まで6つに分け、各段階における具体的な発達課題があり、各発達段階における、身体的成熟と技能、社会文化的な規定によるもの、個人の価値観や選択によるものなどについて、具体的な内容があげられています。また、ある段階の発達課題を習得しなければ、次の段階の課題の取得に影響があるという考え方になっています。よって、正解に近いものは「4」となります。

(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1と2について:成長段階ごとに果たすべき発達課題があり、ある段階の発達課題を習得しなければ、次の段階の課題の取得に影響があるとされており、発達課題が各段階で独立し、成長に伴って消失するというわけではなく、次につながっていくといえます。よって、正解には該当しません。

3について:各発達段階における、身体的成熟と技能についても発達課題としてあげられています。正解には該当しません。

0
ハヴィガーストはアメリカの教育心理学者で、発達課題を最初に提唱した人物です。

発達課題とは「人間が健全な発達をするために各発達段階で達成しておくべき課題」です。ハヴィガーストは人間の発達段階と課題を以下の6つに分けています。

①乳・幼児期
課題:一般に生きていくために必要なこと
例:食べる、話す、歩く、排泄コントロール
②児童期
課題:社会生活への適応
例:読み、書き、計算、遊び仲間と付き合うこと
③青年期
課題:親からの精神的な独立
例:成熟した人間関係の構築、人として自覚と責任のある行動をとる
④壮年期
課題:新たな集団を作ること
例:仕事につくこと、家庭を持つこと、子どもの養育
⑤中年期
課題:次世代への継承
例:大人として社会的責任を達成すること、子ども世代の精神的援助、親世代の世話
⑥老年期
課題:やがて訪れる死と向き合うこと
例:肉体的衰えと健康衰退への適応、同年代の人と明るい関係を結ぶ、やがて訪れる死への準備

上記を見ると人の生まれてから歳をとっていく様子が描けると思います。

それぞれの発達段階で次に問題なく移行するために、それぞれの発達段階で習得しておくべき課題があります。

1 . 成長に伴い発達課題は消失する。
×不正解
成長すると次の発達課題が生じます。

2 . 各発達段階の発達課題は独立している。
×不正解
発達段階の課題はそのときの課題と常に関連しています。

3 . 身体面の変化と発達課題は無関係である。
×不正解
発達段階は「体の成長=身体面の変化」でそれぞれ課題が生じるので、関係しているといえます。

4 . 発達課題の達成は個人の生活と関連する。
○正解
発達課題は各個人の身体の成長とそれに合わせた生活面の課題といえます。

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