風疹は発熱、発疹、リンパ節腫脹等の症状が出るウイルス性感染症です。
感染している人からの咳やくしゃみからの飛沫感染が主な感染経路です。
しかし、ウイルスが付着した手や鼻に触れることでも感染します。
妊娠初期に風疹にかかると母親から胎盤を通して感染し、「先天性風しん症候群」を起こすことがあります。
1 . 標準予防策
×不正解
スタンダードプリコーションとも呼ばれます。感染の有無に関わらず、すべての人に適応されます。
風しんは標準予防策に加えて飛沫感染の予防が必要なので不正解です。
2 . 標準予防策と接触感染予防策
×不正解
風疹の主な感染経路は飛沫感染です。
接触感染予防策が必要な病原体や感染症は、MRSA,VRE,感染性胃腸炎(ロタウイルス、ノロウイルス)などです。
予防対策は手袋、ガウン、手指消毒です。
3 . 標準予防策と飛沫感染予防策
○正解
飛沫感染予防策が必要な感染症は風疹のほかに百日咳、ジフテリア、インフルエンザ、流行性耳下腺炎などです。
飛沫感染予防対策は、個室管理、医療者のサージカルマスク着用、患者の移動時には患者さんにサージカルマスクを着用してもらいます。
4 . 標準予防策と空気感染予防策
×不正解
風疹には飛沫感染予防策が必要なので、不正解です。
空気感染予防策が必要な感染症は、結核、麻疹、水痘などです。
空気感染予防策は、個室(菌を広げないようにするために陰圧管理)、入退室以外はドアを閉める、患者さんに病室外に出ないように指導し、医療者はN95マスクを着用します。