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看護師の過去問 第108回 午後 問168

問題

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Aさん(76歳、女性)は、ステージ2の慢性腎臓病(chronic kidney disease)と診断された。身長146cm、体重50kg。日常生活は自立し、毎日家事をしている。週2回、ビールをグラス1杯程度飲んでいる。
Aさんへの生活指導の内容で優先されるのはどれか。
   1 .
安静
   2 .
禁酒
   3 .
減塩
   4 .
体重の減量
( 看護師国家試験 第108回 午後 問168 )
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この過去問の解説 (3件)

2
正解は3です。

Aさんの慢性腎臓病ステージ2という病期分類、特徴、治療内容を理解していると容易に答えを導くことができます。

慢性腎臓病(CKD)ステージ2は、「腎障害が存在し、軽度の機能低下」で、自覚症状はほとんどないといえます。
回復の余地があるこの段階できちんと治療を始めることが重要になります。

治療は、薬物療法と併せて、危険因子(糖尿病、脂質代謝異常、高血圧、肥満、喫煙など)を減らします。
食事療法、特にエネルギー制限と塩分制限などの健康管理が重要となります。

1)×
危険因子を減らすためには、適度な運動を取り入れることも重要です。
安静の必要性はありません。

2)×
腎臓病では、飲酒は禁止ではありません。病状が安定した方の適量の飲酒は、血行促進やストレス解消などの効果があります。

3)○
慢性腎不全に対する食事療法の目的は、腎機能低下を抑制し、透析療法の導入を遅延させることです。
食生活の基本は、3つです。
①食塩の摂取コントロール
食塩を摂り過ぎると、体内の塩分濃度が過剰となり、それを排泄させるために、糸球体に過剰な負担をかけます。
また、高血圧を引き起こし、腎機能の低下を速める原因となります。

②たんぱく質の摂取コントロール
たんぱく質を摂り過ぎると、代謝産物である老廃物が増加し、それを排泄するために、糸球体に過剰な負担がかかります。
また、腎機能が低下すると、増加した老廃物が体内に蓄積し、尿毒症を呈します。

③適正なエネルギーの摂取
エネルギーを摂り過ぎて肥満になると、糖尿病や脂質異常症の原因となり、腎臓の血管の動脈硬化を進行させます。
逆に、エネルギーが不足すると低栄養状態となり、筋肉がエネルギー源として使用されるため、その代謝産物(老廃物)が、糸球体に過剰な負担をかけます。

4)×
上記にあるように、肥満は糖尿病などの原因となり腎機能をさらに低下させます。
現在のAさんの身長と体重から考えると、一番優先される指導が体重を落とすことではありません。

付箋メモを残すことが出来ます。
0
正解は3です。

1の安静は慢性腎不全に必要ないため間違いになります。

2の禁酒は、慢性腎不全の食事療法では飲酒の制限が設けられていないため間違いとなります。

3は、慢性腎不全では塩分を摂取することによって、高血圧になりやすく、ナトリウムの排泄から浮腫を出現させる可能性あるため減塩は正解となります。

4の体重の減量は、Aさんの場合そこまで体重増加は見られていないため間違いとなります。

0
慢性腎臓病のステージ2は「軽度の機能低下」で、自覚症状はほとんどありません。この段階で治療をすることで回復する可能性があります。

治療は危険因子を減らす健康管理が中心です。危険因子には糖尿病、脂質代謝異常、高血圧、肥満、喫煙などが挙げられます。食事療法ではエネルギー制限と塩分制限、たんぱく質制限が重要になります。

1 . 安静
×不正解
ステージ2の慢性腎臓病では安静の必要はありません。

2 . 禁酒
×不正解
慢性腎臓病の食事療法において飲酒は制限されていません。なので、この選択肢は不正解です。

お酒のエネルギーやたんぱく質も一日の摂取量内に含めて飲酒量を決める必要があります。
Aさんは週2回、ビールをグラス1杯程度ということなので、量は多くありません。

3 . 減塩
○正解
腎臓の機能が低下することによってナトリウムの排泄機能も弱まります。塩分を控えることによって、高血圧やだるさやむくみの防止になります。
なので、この選択肢が正解になります。

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」では一日の塩分摂取量を7g未満としています。しかし、Aさんはステージ2の腎臓病では1日の塩分摂取目安は6gです。


4 . 体重の減量
×不正解
Aさんは身長146cm、体重50kgでBMIは23.46です。適正体重は46.9kgなので3.1kg重いと言えますが、肥満度で言うと普通体重なので、体重の減量は優先される項目にはならないため、不正解です。

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