正解は3です。
1)×
離乳開始後1か月は、1日1回、スプーン1さじからスタートします。
この時期は、まだ消化機能が未熟です。
これまでミルクや母乳のみしか受け入れていなかったところに、固形物が入ります。
下痢をしたり、アレルギーにつながるため、少しずつ慣らしていきます。
2)×
フォローアップミルクとは、生後半年頃から始まる離乳食が、軌道に乗ってきたころに使用できるミルクです。対象年齢が9ヶ月頃~3歳です。
離乳食だけでは栄養が偏ってしまうため、この栄養の偏りを補う目的で開発・販売されているのが、フォローアップミルクです。
フォローアップミルクを飲むことによって、離乳食だけでは不足しがちな鉄分やカルシウムの摂取が可能になります。
設問は、離乳開始時期にフォローアップミルクを使用するということなので不正解になります。
離乳開始時期は、1日1回、1さじのペースト状から始まり、この時期は栄養摂取というよりは「食べるための練習期間」であり、メインの食事は、これまで通りの母乳やミルクを継続します。
ミルクには、育児用ミルクと栄養を補うミルクの2種類があると考えるとわかりやすいです。
3)○
離乳開始時期の発達目安として、
①首のすわりがしっかりしている
②支えると座ることができる
③食べものに興味を示す、よだれが多くなる
④スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが 少なくなる(哺乳反射の減弱)
などが挙げられます。
設問の哺乳反射とは、赤ちゃんが乳首を探し、見つけると口を開いて乳首をくわえ、吸い付いて母乳を飲み、分泌された母乳を飲み込むという一連の反応を起こす原始反射です。
この反射が残っていると離乳食を始めても舌の押し出し反射でうまく食べられないことがあります。
反射は4、5ヵ月頃から少しずつうすれて6、7ヵ月ころには消えていき、自分の意思によって食べることができるようになります。
そのため5、6ヵ月頃に離乳食を始めるのが適当とされています。
4)×
離乳開始時期の形態は、なめらかにすりつぶした状態です。(ヨーグルト程度の固さ)
つぶしがゆから始め、すりつぶした野菜なども試します。慣れてきたら、つぶした豆腐・白身魚なども取り入れていきます。
形態アップの目安:
7.8か月:舌でつぶせる固さ
9~11か月:歯茎でつずせる固さ
12~18か月:歯茎で噛める固さ