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看護師の過去問 第108回 午後 問212

問題

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次の文を読み問いに答えよ。

Aさん(52歳、男性)は、5年前にC型肝炎(hepatitis C)、肝硬変(liver cirrhosis)と診断され、1回の入院歴がある。退院後、医療機関への受診を中断し3年が経過している。毎日、ウイスキーを約300mL飲んでいる。夕食の時間後に約1,100mLの吐血があり、緊急入院となった。
身体所見:体温35.4°C、呼吸数26/分、脈拍122/分、血圧86/42mmHg、顔面は蒼白、冷汗を認める。意識は清明だが不安げな表情をしている。
検査所見:赤血球278万/μL、Hb8.4g/dL、総ビリルビン4.1mg/dL、アンモニア188μg/dL、K3.9mEq/L、血糖102mg/dL。

検査の結果、C型肝炎(hepatitis C)に対し抗ウイルス療法が開始され、退院後は定期的に外来通院することになった。
退院に向けたAさんへの食事指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
   1 .
禁酒する。
   2 .
食物繊維を控える。
   3 .
高蛋白食を摂取する。
   4 .
カリウム制限をする。
   5 .
熱い食べものを避ける。
( 看護師国家試験 第108回 午後 問212 )
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この過去問の解説 (3件)

2
正解は1と5です。

1のアルコールは、肝臓で代謝されるものなので、アルコールの摂取はしてはいけないので正解です。

2の食物繊維は、便通をよくしアンモニアなどの排泄を促すため摂取することが望ましいので間違いです。

3の蛋白質は、肝臓で分解され、アンモニアを作ります。

アンモニアが高くなることで肝性脳症を発症しやすくなるので、蛋白制限をしていく必要があり間違いとなります。

4のカリウムは、腎臓で排泄処理されるものなので、特に制限をする必要はないため間違いです。

5の熱いものは、肝臓だけでなく胃などの消化管に負担をかけます。肝臓もその負担の影響を受けますので正解になります。

付箋メモを残すことが出来ます。
1
1 . アルコールは肝臓で代謝されるが、負担は大きいため禁酒は必須です。
よって正解です。


2 . 食物繊維を摂取することで腸内細菌を増やし、肝臓の負担を減らします。
よって不正解です。


3 . Aさんには肝硬変の進行が見られ、最悪の場合、肝性脳症になることが考えられます。これは肝臓で分解できなった毒素が体内を循環し脳に到達、意識障害・死に至ることもある症状です。その毒素(特にアンモニア)はタンパク質分解により発生するため、タンパク質は控える必要があります。
よって不正解です。


4 . カリウムを制限するのではなく、カリウムを含むビタミン類を多くとることで腸内細菌を良くしてくれる作用があります。
よって不正解です。


5 . 熱い食べものをだけでなく、脂肪を多く含んだもの、消化の悪いものは胃腸に負担をかけ、結果的に肝臓に負担をかけてしまいます。
よって正解です。

0
正解1.禁酒する。 5.熱い食べものを避ける。


肝臓疾患の食事

食事で注意することは、偏った食事や暴飲暴食を避けてバランスの良い食事を心がけます。
鉄分の多い食品やアルコールは控えます。
食道静脈瘤がある場合は、食道を刺激しないように刺激物、硬いもの、コーヒーなどを避けます。
熱い食べものも食道への刺激となるので注意が必要です。


2.食物繊維は、便通を良くして腸内細菌を良い方向に変化させて、腸内からのアンモニアの吸収を押さえます。食物繊維は積極的に摂取する必要があります。


3.高蛋白食は、アンモニアが高くなる可能性があります。Aさんは、アンモニアが高くなっているので高蛋白食にならないように注意が必要です。


4.カリウムは、肝臓に対して影響がないので制限する必要はありません。

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