看護師の過去問
第108回
午後 問215

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問題

看護師国家試験 第108回 午後 問215 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み問いに答えよ。

Aさん(58歳、男性、会社員)は、妻(55歳)と2人暮らし。5年前から高血圧症(hypertention)、脂質異常症(dyslipidemia)を指摘され、降圧薬を内服していた。自宅で左半身に脱力感が出現し、救急車で搬送された。救急外来でCT及びMRI検査を行った結果、右中大脳動脈領域に脳梗塞(cerebral infarction)の所見が認められた。入院時は、グラスゴー・コーマ・スケール<GCS>E3V4M5、体温36.8°C、呼吸数16/分、脈拍66/分(不整)、血圧160/85mmHg、HbA1c5.8%、心電図では、RR間隔は不定で心拍数100/分であった。入院後、血栓溶解療法を受け、2日後からリハビリテーションが開始された。1週後には回復期リハビリテーション病棟へ転棟した。

転棟から6週が経過し、退院に向けて多職種チームでカンファレンスを開催することになった。Aさんは、外来でのリハビリテーションを継続しながら元の職場への復帰を希望している。
Aさんの退院前のカンファレンスで適切なのはどれか。
  • チームリーダーの職種は医師である。
  • カンファレンスにAさんの妻の参加は不要である。
  • Aさんのリハビリテーションの目標は医師が決定する。
  • Aさんのリハビリテーションの内容はチームで評価する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1)×
チームリーダーは、医師とは決まっていません。
どの職種がリーダーになるかは様々で、患者さんの目標達成のために適任のスタッフが行います。

2)×
カンファレンスに、本人や家族の参加は必須です。
退院前カンファレンスの目的の1つは、本人・家族が安心して退院することができ、安定した療養生活を送ることです。
本人や家族の希望や意見を聞いたり、また医療機関と在宅では療養環境も違うため、どのように対応するかなどの指導も必要です。

3)×
リハビリの目標は、Aさん自身が決定しゴールを目指します。Aさんは、リハビリを継続しながら、元の職場に復帰したいという希望があります。
医療者は、Aさんが復帰に向けてどのようなことをクリアすれば良いのか、情報提供したり一緒に考えます。

4)○
医療チームは、Aさんの情報を多職種で共有し、問題や解決策の検討・評価も全員で行います。

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02

正解4.Aさんのリハビリテーションの内容はチームで評価する。


退院前カンファレンス

在宅医療に移行する場合、退院後に必要となる医療処置や介護サービスなどを検討・整理して患者家族への情報提供を行います。
退院・職場復帰へ向けての準備を行うための、関係職種間の情報共有、チームとしての共通目標、家族の参加が重要です。

Aさんのリハビリテーションの内容はチームで評価して、共通認識を持ちます。


1.Aさんのリハビリテーションには、チームで関わっていきますがチームリーダーは、医師であると職種で決まっていません。Aさんにとって適任者が選ばれる必要があります。


2.カンファレンスには、家族の参加が必要不可欠です。Aさんの妻には、参加してもらい現状の把握と情報共有をします。
退院へ向けての準備を行っていきます。


3.Aさんのリハビリテーションの目標は、Aさんを含めたチームで現状の評価を行い、そこから相談して決定します。
チーム全体で共通認識を行って関わります。

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03

1 . チームリーダーの職種は医師と限定するのではなく、全職種がそれぞれの特徴を活かし患者のために参加する必要があります。
よって不正解です。


2 . カンファレンスにはAさんはもちろん、その妻の参加もあることで、より退院後の生活について情報収集と意見交換ができます。
よって不正解です。


3 . Aさんのリハビリテーションの目標は本人が決めることで目標達成により近づけます。
よって不正解です。


4 . Aさんのリハビリテーションの内容はチームで評価する。
正解です。

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