看護師の過去問
第108回
午後 問234
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問題
看護師国家試験 第108回 午後 問234 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み問いに答えよ。
Aさん(70歳、男性)は、妻(68歳)と2人暮らし。3年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis)<ALS>と診断され、在宅で療養生活を続けていた。その後、Aさんは症状が悪化し、入院して気管切開下の人工呼吸療法、胃瘻による経管栄養法を受けることになった。妻は、退院後に必要なケアの技術指導、人工呼吸器や胃瘻の管理方法、緊急・災害時の対応について病棟看護師から指導を受けた。退院前カンファレンスにおいて、訪問看護のほかに必要な在宅サービスについて検討することになった。妻は慢性腎不全(chronic renal failure)のため、週に3回の血液透析を受けており、1回に約6時間の外出が必要である。
Aさんが利用する在宅サービスで最も優先度が高いのはどれか。
Aさん(70歳、男性)は、妻(68歳)と2人暮らし。3年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis)<ALS>と診断され、在宅で療養生活を続けていた。その後、Aさんは症状が悪化し、入院して気管切開下の人工呼吸療法、胃瘻による経管栄養法を受けることになった。妻は、退院後に必要なケアの技術指導、人工呼吸器や胃瘻の管理方法、緊急・災害時の対応について病棟看護師から指導を受けた。退院前カンファレンスにおいて、訪問看護のほかに必要な在宅サービスについて検討することになった。妻は慢性腎不全(chronic renal failure)のため、週に3回の血液透析を受けており、1回に約6時間の外出が必要である。
Aさんが利用する在宅サービスで最も優先度が高いのはどれか。
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
- 通所リハビリテーション
- 短期入所生活介護
- 療養通所介護
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この過去問の解説 (3件)
01
×不正解
要介護1~5にあたる人が受けられる支援で、定期的な訪問看護・介護に加えて、必要に応じて24時間訪問が受けられます。
一見、Aさんにも適しているように見えますが、妻が週3回、6時間不在になることを考えると、その時間ずっと支援を受けられることは難しいです。よって、不正解です。
2 . 通所リハビリテーション
×不正解
通所リハビリテーションでは、リハビリテーションに加えて入浴・昼食などの日常生活上の支援を受けることができます。
Aさんは気管切開下の人工呼吸療法、胃瘻による経管栄養法が行われているため、通所リハビリテーションによる支援は適していないので、不正解です。
3 . 短期入所生活介護
×不正解
短期入所生活介護では特別養護老人ホームなどの施設に短期間入所し、食事、入浴など日常生活上の支援や機能訓練などが行われます。
Aさんは気管切開下の人工呼吸療法、胃瘻による経管栄養法が行われているため、短期の入所や日常生活の支援・機能訓練より、継続した介護が必要です。よって、不正解です。
4 . 療養通所介護
〇正解
療養通所介護では、介護度の高い要介護者向けの介護施設で、リハビリに加えて医療ケアが受けられます。
Aさんは、気管切開下の人工呼吸療法、胃瘻による経管栄養法が行われており、医療ケアが必要です。Aさんの妻も必要な技術に関しては入院先の看護師から指導を受けましたが、週3回の透析の間もAさんのケアを継続したケアをサービスする療養通所介護を受けることが最も適しています。よって、正解です。
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02
療養通所介護は、常に看護師による観察を必要とする難病の方などを対象としたサービスで、家族の介護負担の軽減などを目的として提供されています。医師や訪問看護ステーションとも連携してサービスが提供されます。Aさんの妻は週に3回、透析のために約6時間の外出が必要、ということなので、その間に療養通所介護のサービスを受けるのが適切な選択といえます。
1.×
定期巡回・随時対応型訪問介護看護では、1日の訪問回数を増やしてもらえたり、緊急時に対応してもらえるものですが、妻が透析のために不在の間、ずっと訪問介護を受けられるわけではありません。そのため不適切です。
2.×
リハビリテーションも大切かもしれませんが、在宅サービスとして、適切な医療を受けていくためには優先度としては4よりは低いです。
3.×
今後の生活の中で必要となる場合もあるかもしれませんが、現時点では短期入所の必要はないと思われます。
参考になった数1
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03
妻が6時間も家を留守にすると、その間の胆の吸引、おむつ交換、経管栄養などを行わなければなりません。
1の定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、いつもいてくれるわけではなく決まった頻度での訪問、何かあった際に連絡し訪問してもらえるシステムです。
よってAさんにふさわしくありません。
2 . Aさんに必要なのは、リハビリよりまず医療が受けられることです。よって不正解です。
3 . 妻は在宅でAさんの介護をすると決め、それに対するストレスを訴えたり、介護が出来ないといった発言が見られるわけではありません。また、家を留守にするのは透析時以外はない為、短期入所させることまでは現時点では必要ないと考えられます。
よって不正解です。
4は、医療を受けながら過ごすことが出来るためAさんにふさわしいです。
よって正解です。
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