看護師の過去問
第109回
午前 問35

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問題

看護師国家試験 第109回 午前 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

成人の睡眠で正しいのはどれか。
  • レム睡眠中は骨格筋が弛緩する。
  • 入眠前の喫煙は睡眠導入時間を短くする。
  • ノンレム睡眠中はエネルギー代謝が亢進する。
  • 睡眠周期は 90 分のレム睡眠と数分のノンレム睡眠を繰り返す。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 .レム睡眠中は、急速眼球運動と骨格筋活動の低下を特徴とするため、骨格筋が弛緩します。よって、〇。
2.たばこに含まれるニコチンは覚醒作用があり、入眠前の喫煙は睡眠導入時間を長くします。よって、×。
3 .ノンレム睡眠中は大脳は休息しているため、脳や筋肉の疲労回復を促します。そのため、エネルギー代謝は低下するので、×。
4 .睡眠周期は 約90~120分のレム睡眠と約90~120分のノンレム睡眠を繰り返すため、×。

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02

正解:1
(解説)
睡眠は、脳波に現れる変化によってレム睡眠とノンレム睡眠に分けられています。まず、入眠とともに始まるのがノンレム睡眠です。ノンレム睡眠では副交感神経が優位になり、心拍数や体温、代謝などが低下します。ノンレム睡眠が60〜70分持続したあと、レム睡眠が始まります。レム睡眠は、浅い眠りであり、閉じたまぶたの下で、まるで覚醒している時のように眼球が動く急速眼球運動と骨格筋活動の低下が特徴です。よって、正解は「1」となります。レム睡眠は、深いノンレム睡眠で低下した交感神経を動かし、脈拍数や呼吸数、血圧などが不規則に変動します。1回のレム睡眠は30分ほど持続し、一晩の睡眠では4〜5回のレム睡眠が現われると言われています。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
2:喫煙によるニコチンの影響で、交感神経が優位となり、精神興奮が助長され、睡眠導入時間は長くなると言われています。よって、正解には該当しません。
3::解説でも述べたように、ノンレム睡眠中は副交感神経が優位となり、エネルギー代謝は減弱します。よって正解には該当しません。
4:解説でも述べたように、1回の睡眠周期は、ノンレム睡眠が60~70分持続したあとに、レム睡眠が30分ほど持続します。したがって、一般的にレム睡眠とノンレム睡眠を合わせて90分周期となるため、正解には該当しません。

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03

正答:1

解説:1、レム睡眠とは浅い眠りで、脳波所見は覚醒しているときに近い状況で、眼球が動くとともに頭が良く動いているため、夢を見ます。交感神経活動は亢進するため、骨格筋の血管は拡張し、血液供給を増やします。また姿勢を保つ筋肉の緊張がほとんどなくなるため、弛緩します。頭は働いているが、身体の筋肉が緩んでいるため、身体の睡眠とも呼ばれます。

2、たばこの主成分であるニコチンは覚醒作用があり、アドレナリンを分泌亢進させ、交感神経を優位にさせます。そのため、眠りにくくなり、睡眠の質を低下させるといわれています。

3、ノンレム睡眠は深い眠りで、脳活動が徐々に休息します。その間、記憶回路の成長・活発化がみられます。また交感神経活動の休息にともない、心拍、呼吸数、血圧の低下がおこり、エネルギーを補給する時間となります。

4、睡眠周期はだいたい90~120分周期を繰り返します。個人差はありますが、レム睡眠が約60-80分、ノンレム睡眠が10-30分になります。

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