正解:1
(解説)
睡眠は、脳波に現れる変化によってレム睡眠とノンレム睡眠に分けられています。まず、入眠とともに始まるのがノンレム睡眠です。ノンレム睡眠では副交感神経が優位になり、心拍数や体温、代謝などが低下します。ノンレム睡眠が60〜70分持続したあと、レム睡眠が始まります。レム睡眠は、浅い眠りであり、閉じたまぶたの下で、まるで覚醒している時のように眼球が動く急速眼球運動と骨格筋活動の低下が特徴です。よって、正解は「1」となります。レム睡眠は、深いノンレム睡眠で低下した交感神経を動かし、脈拍数や呼吸数、血圧などが不規則に変動します。1回のレム睡眠は30分ほど持続し、一晩の睡眠では4〜5回のレム睡眠が現われると言われています。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
2:喫煙によるニコチンの影響で、交感神経が優位となり、精神興奮が助長され、睡眠導入時間は長くなると言われています。よって、正解には該当しません。
3::解説でも述べたように、ノンレム睡眠中は副交感神経が優位となり、エネルギー代謝は減弱します。よって正解には該当しません。
4:解説でも述べたように、1回の睡眠周期は、ノンレム睡眠が60~70分持続したあとに、レム睡眠が30分ほど持続します。したがって、一般的にレム睡眠とノンレム睡眠を合わせて90分周期となるため、正解には該当しません。