看護師の過去問
第109回
午前 問49

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問題

看護師国家試験 第109回 午前 問49 (訂正依頼・報告はこちら)

被験者が図形を描き写す内容が含まれる認知機能の評価はどれか。
  • 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準
  • Mini − Mental State Examination〈 MMSE 〉
  • 高齢者の総合機能評価 CGA 簡易版〈 CGA 7 〉
  • 改訂長谷川式簡易知能評価スケール〈 HDS − R 〉

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この過去問の解説 (3件)

01

正答:2

解説:1、認知高齢者の日常生活自立度は、判断基準が
レベルⅠ:ほぼ自立
レベルⅡ:誰かが注意していれば自立 
レベルⅡa:家庭外で上記Ⅱの状態がみられる
レベルⅡb:家庭内で上記Ⅱの状態がみられる
レベルⅢ:日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通困難、介護が必要
レベルⅢa:上記Ⅲが日中を中心にしてみられる
レベルⅢb:上記Ⅲが夜間を中心にしてみられる
レベルⅣ:常に介護が必要
レベルM:著しい精神症状や問題行動あるいは重篤な身体疾患が見られ専門医療が必要

とレベル別となっており、要介護認定を受ける際に本人、家族や介護・医療者から問診を行い判定します。


2、 MMSE:ミニメンタルステート検査
時間の見当識、場所の見当識、3単語の即時再生と遅延再生、計算、物品呼称、文章復唱、3段階の口頭命令、書字命令、図形模写の計11項目から構成される30点満点の認知機能検査。27点以下で軽度認知障害、23点以下で認知症疑いとなります。

3、CGA7:高齢者総合機能評価簡易版
評価表を用い、身体面、精神・心理面、社会・環境面などから総合的に評価し、治療・ケアや生活機能改善に生かすためのスクリーニングテストです。排泄、食事などの日常生活動作から意欲、既往歴、介護状況など包括的な評価を行えます。

4、HDS-R:改訂長谷川式認知症スケール
年齢、見当識、3単語の即時記銘、遅延再生、計算、数字の逆唱、物品記銘、言語流暢性の9項目からなる30点満点の認知機能検査。20点以下で認知症疑いとなります。

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02

1 .認知症高齢者の日常生活自立度判定基準とは、認知症の高齢者にかかる介護の度合いを分類したもので、要介護認定の際に使用されます、よって、×。
2 .Mini − Mental State Examination〈 MMSE 〉とは、30点満点の11の質問からなり、見当識、記憶力、計算力、言語的能力、図形的能力などをカバーする認知機能検査です。よって正解です。
3 .高齢者の総合機能評価 CGA 簡易版〈 CGA 7 〉とは、高齢者の状態について、医学的評価だけでなく、生活機能、精神機能、社会・環境の3つの面から総合的に捉えて問題を整理し評価を行う検査です。よって、×。
4 .改訂長谷川式簡易知能評価スケール〈 HDS − R 〉とは、見当識、記憶など9項目からなり、30点満点で20点以下は認知症の疑いが高まるとされている検査です。よって、×。

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03

正解:2
(解説)
認知症スクリーニング検査法としては、選択肢4の長谷川式認知症スケール(HDS-R)と、選択肢2のミニメンタルステート検査(MMSE)があります。長谷川式認知症スケールは、基本的に質問を行うだけでよく、言葉を用いた検査であるため、言語性知能を診断することができます。MMSEでは、見当識,記銘力,注意,計算,言語機能,口頭命令動作,図形模写などを評価し、30点満点のうち、23点以下で認知機能低下と判断されます。この問題では、被験者が図形を描き出す内容が含まれる検査を尋ねているため、正解は「2」となります。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1.認知症高齢者の日常生活自立度判定基準
:認知症の高齢者にかかる介護の度合いを分類したものであり、要介護認定の際に使用されます。よって、正解には該当しません。
3.高齢者の総合機能評価 CGA 簡易版〈 CGA 7 〉
:高齢者の状態について、医学的評価だけでなく、生活機能、精神機能、社会・環境の面から総合的に捉え、その高齢者の抱える問題を整理・評価を行い、QOLを高めようとする方法のことをいいます。よって、正解には該当しません。

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