看護師の過去問
第109回
午前 問99
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する（ここをクリック）」 をご利用ください。
問題
看護師国家試験 第109回 午前 問99 （訂正依頼・報告はこちら）
次の文を読み以下の問いに答えよ。
Aさん（ 81 歳、男性）は、妻（ 73 歳）と 2 人暮らし。自宅でのADLは自立し、認知機能に障害はない。
Aさんは食欲不振と腹部不快感、微熱を主訴に受診したところ、急性胆囊炎（ acute cholecystitis ）と診断され、その日のうちに入院した。Aさんのバイタルサインは、体温 37.3 ℃、呼吸数 22 /分、脈拍 90 /分、血圧 136 / 84 mmHg。入院後は絶飲食の指示があり、持続点滴静脈内注射と抗菌薬の投与が開始された。トイレ歩行の許可は出ている。
入院後 3 週、Aさんは症状が改善し、退院することになった。Aさんは「退院したら孫たちと温泉旅行をして、おいしいものをたくさん食べることが楽しみです。何か気を付けることはありますか」と看護師に話した。
退院時のAさんへの指導で適切なのはどれか。
Aさん（ 81 歳、男性）は、妻（ 73 歳）と 2 人暮らし。自宅でのADLは自立し、認知機能に障害はない。
Aさんは食欲不振と腹部不快感、微熱を主訴に受診したところ、急性胆囊炎（ acute cholecystitis ）と診断され、その日のうちに入院した。Aさんのバイタルサインは、体温 37.3 ℃、呼吸数 22 /分、脈拍 90 /分、血圧 136 / 84 mmHg。入院後は絶飲食の指示があり、持続点滴静脈内注射と抗菌薬の投与が開始された。トイレ歩行の許可は出ている。
入院後 3 週、Aさんは症状が改善し、退院することになった。Aさんは「退院したら孫たちと温泉旅行をして、おいしいものをたくさん食べることが楽しみです。何か気を付けることはありますか」と看護師に話した。
退院時のAさんへの指導で適切なのはどれか。
- 「上腹部の痛みがあったら受診してください」
- 「食事内容の制限はありません」
- 「運動は控えてください」
- 「入浴しないでください」
正解！素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 （3件）
01
急性胆嚢炎（acute cholecystitis）
胆嚢に生じる炎症で、急性胆嚢炎のほとんどは胆石が原因となり、胆のう管の閉塞や細菌感染などにより生じます。
症状は、右上腹部痛及び圧痛、発熱、悪心、嘔吐などがあります。
退院後の注意点
抗菌薬のみで急性胆のう炎がおさまって手術を行っていない人では、胆のう炎が再発する可能性があります。
過食や暴飲暴食を避け、コレステロールの制限や脂質の適量摂取など、胆石の形成を防ぐ食習慣を身に付ける必要があります。
運動や入浴等に制限はありません。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
02
(解説)
これは急性胆嚢炎の患者に対する退院指導の問題になります。急性胆嚢炎は、胆のうを摘出する外科的治療と保存的治療とあり、Aさんの場合、保存的治療に当たります。急性胆嚢炎の保存的治療は、再発が30％と比較的再発率が高いことから、重症化するとショックや敗血症にもなることから、再発のサインについて、患者に指導しておくことが必要です。よって、正解は「1」になります。
(補足)
2について
：コレステロールや脂肪分の多い食事は、急性胆嚢炎の再発リスクを高めるため、コレステロールの制限や脂質の過剰摂取を控える必要があります。よって、正解には該当しません。
3と4について
：運動や入浴には制限はありません。よって、正解には該当しません。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
急性胆嚢炎（acute cholecystitis）
胆嚢に起こる炎症で、胆石症の合併症として起こります。
症状は、右上腹部痛及び圧痛、発熱、悪心、嘔吐などがあります。
初期治療は、絶飲食・輸液と抗菌薬投与・疼痛時は鎮痛剤の投与を行います。最終治療は、胆嚢摘出術を行うことです。
食事の注意点は、過食や暴飲暴食を避けることです。コレステロールの制限や脂質の適量摂取など、胆石の形成を防ぐ食習慣を身に付ける必要があります。食事指導が必要になります。
運動や入浴等に制限はありません。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題（問98）へ
第109回問題一覧
次の問題（問100）へ