看護師の過去問
第109回
午後 問153
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問題
看護師国家試験 第109回 午後 問153 (訂正依頼・報告はこちら)
成人の急性腎盂腎炎( acute pyelonephritis )で正しいのはどれか。
- 男性に多い。
- 両腎性が多い。
- 初尿を用いて細菌培養を行う。
- 原因菌はGram〈グラム〉陰性桿菌が多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
急性腎盂腎炎(acute pyelonephritis)
腎盂に細菌が繁殖して起こる感染症です。
大腸菌などが尿道から膀胱、腎臓へと達して起こります。大腸菌は、グラム陰性桿菌です。
症状:悪寒・発熱や、頻尿や排尿時痛などの膀胱炎の症状も起こります。
感染が進行すると、腎機能の低下や敗血症を起こして重篤な状態になります。
1.女性の方が尿道が短く、膀胱炎を起こしやすいため腎盂腎炎も起こしやすくなります。
2.片側に起こることが多いです。
3.尿の細菌検査を行う場合は、中間尿を採取します。雑菌が混入しないように注意が必要です。
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02
腎盂腎炎は、腎臓に細菌が感染する病気です。
尿道から菌が入り、腎盂に到達すると腎盂腎炎を起こします。
1、尿道から菌が入りやすいのは、肛門と尿道が近い位置にある女性なので、腎盂腎炎になりやすい性別は女性ということになります。
よって、1は不正解です。
2、腎盂腎炎はほとんどの場合、片方の腎臓でおこるので、2も不正解となります。
3、尿検査では、尿中の成分を検査することにより、腎・尿路系や腎前性疾患を推測することができます。
初尿とは、排尿の最初の部分の尿で、主に尿道炎の検査に用いられています。このように採尿した場合、外陰部や膣由来の成分も入ってしまうので、多くの検尿では中間尿を提出するのがベストとされています。
腎盂腎炎を調べるためには、尿培養検査をする必要があるので、中間尿が必要になります。
よって、3も不正解です。
4、腎盂腎炎の原因菌の多くは大腸菌です。この大腸菌はグラム陰性桿菌です。
よって、4は正解です。
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03
1 . 女性に多いので×。
2 . 片腎性が多いので×。
3 . 中間尿を用いて細菌培養を行うので×。
4 . 原因菌はGram〈グラム〉陰性桿菌が多いので〇。
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