看護師の過去問
第109回
午後 問182

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問題

看護師国家試験 第109回 午後 問182 (訂正依頼・報告はこちら)

エストロゲン低下によって更年期の女性に起こるのはどれか。
  • 骨量の低下
  • 内臓脂肪の減少
  • 脳血流量の増加
  • HDLコレステロールの上昇

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この過去問の解説 (3件)

01

エストロゲンとは、卵胞ホルモンであり、血管・骨・関節・脳などを健康に保つ働きがあります。

1 . エストロゲン低下により、骨量は低下するので、〇。
2 . エストロゲン低下により、脂肪が燃焼しにくい体になるため、内臓脂肪は増加するため、×。
3 . エストロゲンの低下により、脳血流量は低下するので、×。
4 . エストロゲン低下により、HDLコレステロールは減少するので、×。

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02

正解1.骨量の低下


エストロゲンの低下

エストロゲンが減少することで、ホルモンのバランスが崩れて様々な症状が起こります。

骨に関しては、骨密度の低下・骨粗鬆症・骨折のリスク増加がみられます。



2.内臓脂肪に関しては、増加します。


3.脳血流量に関しては低下して、記憶力・認知機能の低下につながります。


4.HDLコレステロールは減少し、LDLコレステロールは増加します。脂質異常症や動脈硬化につながる可能性があり、予防が重要になります。

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03

正解:1. 骨量の低下

エストロゲンは骨を守る役割を担っていますので、エストロゲン低下によって、骨が脆弱し、骨密度が低下します。


2. →エストロゲン低下により、脂質代謝が低下し、内臓脂肪は増加しやすくなります。

3. →エストロゲンは、記憶力に関わる海馬への血流を改善する作用を持っています。
エストロゲン低下により、脳血流量が低下し、物忘れが増えるなどの記憶力・認知機能の低下が現れます。

4. →エストロゲン低下により、HDL(善玉)コレステロールは減少します。
その一方で、LDL(悪玉)コレステロール、総コレステロール、中性脂肪が増加します。


<その他、エストロゲン低下によって起こる症状>
・外陰や膣の萎縮症状
・血管の老化(動脈硬化、心筋梗塞)

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