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看護師の過去問 第109回 午後 問192

問題

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Aさん( 78 歳、男性)は、妻( 75 歳)と 2 人暮らし。脳梗塞( cerebral infarction )の既往がある。妻から「最近、夫は食事をむせずに食べることができるが、口の中に食べ物が残っていることが多い。夫の食事について助言が欲しい」と訪問看護師に相談があった。
妻への訪問看護師の助言で適切なのはどれか。
   1 .
「食事にとろみをつけましょう」
   2 .
「自助具を使って食事をしましょう」
   3 .
「口に入れる 1 回量を少なくしましょう」
   4 .
「食事前に舌の動きを促す運動をしましょう」
( 看護師国家試験 第109回 午後 問192 )
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この過去問の解説 (3件)

1
摂食・嚥下は食物を認識して口に取り込むことに始まり、胃に至るまでの過程を言います。この過程を、先行期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期に分けられます。Aさんはむせなく飲み込むことができているため、咽頭期に障害はなく、口腔期で問題が生じていると考えられます。

1 . 飲み込みにむせがないため、現在とろみは必要でないと考えられるため、×。

2 . 摂食行動に問題が生じていないため、×。

3 . 口の中に食物が残っていても、むせなく飲み込みができているため、量を減らすことよりも、舌の動きを促す援助が優先されるため、×。

4 . 食物をうまく舌から咽頭で送り込めず、口の中に食物が残っていると考えられるため、舌の動きを促す運動をすることがいいと考えられるため、〇。

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0
(正解) 4
(解説)
嚥下運動には、口腔相(第1段階)、咽頭相(第2段階)、食道相(第3段階)の3つの過程があります。口腔相では、食塊を舌の筋肉を使って、喉の奥に送るという役割があります。
Aさんの場合、誤嚥はないものの、口腔内に食べ物が残ってしまうことがあるという状態であるため、口腔相の働きを改善する方法が有効になります。例えば、食前に舌の動きを促すなどの嚥下体操をすることで、舌の筋力を高め、咀嚼・食塊形成・咽頭への送り込み機能を促進させることができ、口腔内の食物残渣を減らすことが期待できます。よって、正解は「4」になります。

(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1について
:誤嚥がある場合は、とろみをつける方法が有効ですが、Aさんの問題は、口腔内の食物残渣があるということであり、誤嚥は見られないため適切な助言ではないと考えられます。よって、正解には該当しません。

2について
:この問題では、Aさんには脳梗塞の既往があるとありますが、食事動作について情報がないため、助言としては不適切になります。よって、正解には該当しません。

3について
:咀嚼機能が低下している場合や誤嚥のリスクがある場合は、一口量を考慮する必要があります。口腔内の食物残渣が減ることも期待はできますが、誤嚥はないため、舌の動きを促進させる運動の方が優先であると考えられます。よって、正解には該当しません

0
正解:4. 「食事前に舌の動きを促す運動をしましょう」

嚥下障害には以下のような状態があり、組み合わさっている場合もあります。
・口腔期の障害:唇や舌、下顎の筋肉の動きが低下し、食物を咀嚼する力や咽頭へ送り込む力が弱くなる。
・咽頭期の障害:首前面の筋肉の動きが低下し、嚥下する力が弱くなる。
・食道期の障害:蠕動運動を司る食道括約筋の働きが低下することによって通過障害が起こったり、胃に入った食物が逆流する。


1. →むせ込みがある等、咽頭期の障害が生じている場合に有効な方法です。

2. →片麻痺や不全麻痺があり、上肢の微細運動に障害がある場合は、自助具を使用して食事することを勧めます。

3. →咀嚼機能が低下していたり、誤嚥のリスクが高い場合は、一口量を減らします。摂取毎に口腔内に食物残渣がないか確認し、一口量を調整する必要があります。

4. →食物の咽頭への送り込みを改善するためには、食事前に舌の動きを促す運動を行うことが効果的です。

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