看護師の過去問
第109回
午後 問195
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問題
看護師国家試験 第109回 午後 問195 (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん( 55 歳、女性)は、1 人暮らし。Aさんには視覚障害があり、光と輪郭がぼんやりわかる程度である。食事の準備や室内の移動は自立している。震度 6 の地震が発生した。Aさんは、避難所に指定されたバリアフリーの公民館に近所のBさんと避難した。公民館には複数の部屋がある。避難所の開設初日に医療救護班として看護師が派遣された。
避難所生活を開始するAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
避難所生活を開始するAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
- BさんをAさんの介助者とする。
- Aさんの肩に触れてから声をかける。
- Aさんにはトイレに近い部屋を割りあてる。
- 移動するときはAさんの手を引っ張って誘導する。
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この過去問の解説 (3件)
01
2 . 視覚障害者はいきなり体を触ると驚いてしまうため、先に声をかけてから、体に触れるほうがよいため、×。
3 . Aさんは少し光が見えており、自宅では室内移動など、日常生活は自立されていたのでなるべく、自分で移動できるようにトイレに近い部屋を考慮してあげる必要があるため、〇。
4 . 移動するときはAさんの手を引っ張るのではなく、介助者の肩や腕組などで介助するほうが転倒のリスクが下がるため、×。
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02
(解説)
Aさんには、視覚障害がありますが、普段の室内の移動は自立しています。したがって、公民館という慣れない環境であることを考慮し、Aさんにトイレの場所を説明し、トイレに近い部屋からのトイレの場所も把握できれば、介助がなくても利用できることが考えられます。よって、正解は「3」になります。
(補足)
1について
:この場合、Bさんも被災者であり、普段からAさんの介助を行っているわけではないため、Bさんの精神的・身体的負担になる可能性があります。そのため、看護師が介助者を指定することは適切ではありません。よって、正解には該当しません。
2について
:視覚障害のある方は、いきなり体に触れると驚かせてしまうため、適切ではありません。声をかけてから、身体に触れるほうがよいでしょう。よって、正解には該当しません。
4について
:Aさん自身の室内での移動が自立していることを考えると、慣れない環境の中でAさんが必要としているときに介助を行います。視覚障害のある方の介助は、手を引っ張っての歩行介助は、転倒リスクにもなるため、介助者の肩など肘より上の部分を持ってもらい誘導するほうが望ましいです。
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03
Aさんは室内の移動は自立していますが、慣れない場所であるため、なるべくトイレに近い部屋を割り当て、転倒予防に注意する必要があります。
1. →Aさんは室内のADLは自立しているため、多くの介助は必要ではないと考えられます。Bさんは、普段Aさんの介助を行なっている訳ではないため、負担になってしまう可能性があります。
2. →視覚障害者にいきなり触れてしまうと、驚いてしまい転倒のリスクにも繋がります。声を掛けてから、触れることが望ましいです。
4. →手を引っ張って移動すると不安感が増すため、介助者の肩や肘を持ってもらい誘導することが望ましいです。
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