看護師の過去問
第109回
午後 問208

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問題

看護師国家試験 第109回 午後 問208 (訂正依頼・報告はこちら)

胃食道逆流症( gastroesophageal reflux disease )で正しいのはどれか。2 つ選べ。
  • 青年期に多い。
  • 高脂肪食の摂取を勧める。
  • 食後は左側臥位で休息する。
  • 下部食道括約筋の弛緩が関与する。
  • H2 受容体拮抗薬によって自覚症状が緩和する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解4.下部食道括約筋の弛緩が関与する。
  5.H₂受容体拮抗薬によって自覚症状が緩和す
    る。


胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease)

胃の中の酸が食道へ逆流して、胸やけや呑酸などの症状や、食道炎を起こします。
食後2~3時間までに起こることが多いです。

食道と胃の接合部は、胃酸が逆流しないように下部食道括約筋があります。
加齢などにより、下部食道括約筋が緩んで締まらないことや、食道裂孔ヘルニアでも逆流が起こあります。

内視鏡を行って程度を確認することで診断することができます。
治療は、胃酸抑制薬(H₂受容体拮抗薬やプロトンポンプ阻害剤)で症状は改善します。

日常生活で気を付けることとして、お腹を締め付けたり、重い物を持ち上げたり、前かがみになる姿勢を避けます。
食後すぐに横になると胃酸が逆流しやすくなります。上半身を高くして休むと症状が軽減します。
食事は、食べすぎや高脂肪の食事を避けます。
甘いものや柑橘類、刺激のあるもの(コーヒー、アルコール、炭酸飲料など)、喫煙は胃酸の分泌を高めるので注意が必要です。


1.中高年に発症することが多いと言われています。


2.高脂肪食は、胃酸の分泌を高めるので避けた方が良い食事です。


3.食後1~2時間は横にならないようにして、上半身を高くして休みます。

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02

1.乳児や、中高年に多い疾患です。

2.原因となる生活習慣に高脂肪食や肥満などが
 あります。

3.逆流防止のため、食後1−2時間は横にならない
 ように指導します。

4−5.正解です。

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03

正解:4. 下部食道括約筋の弛緩が関与する。
   5. H2 受容体拮抗薬によって自覚症状が緩和する。

胃食道逆流症

下部食道括約筋の弛緩により、胃酸や胆汁を含む胃の内容物が胃から食道に逆流し、食道の炎症と胸部の下部の痛みが生じる疾患です。

<症状>胸やけ

<要因>
体重増加、脂肪分の多い食物、カフェイン入り飲料や炭酸飲料、アルコール、喫煙など

<治療>
プロトンポンプ阻害薬、ヒスタミンH2受容体拮抗薬

<予防>
・食後はすぐに横になると胃酸が逆流するため、上半身を起こして休む。
・症状を引き起こしたり、胃酸の分泌を促進したりする薬の使用や同様の食べもの(コーヒー、アルコール、刺激物など)の摂取を控える。
・就寝3時間前の食事は控える。
・体重過多の場合は、体重を減らす。


1. →乳児や中高年に多く生じます。

2. →高脂肪食や体重増加が要因となるため、高脂肪食の摂取は控える必要があります。

3. →逆流防止のため、食後1〜2時間は上半身を高くして休息する事が望ましいです。

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