看護師の過去問
第109回
午後 問221

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問題

看護師国家試験 第109回 午後 問221 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み以下の問いに答えよ。
Aちゃん( 5 歳、男児)は、2 日前に 39 ℃に発熱して両側の耳下腺部の痛みを訴えた。昨日から同部位の腫脹がみられ、頭痛を訴えている。夜間に嘔吐が 4 回あり、発熱と頭痛が持続したため、本日父親に連れられて来院し、髄膜炎( meningitis )の疑いで個室に入院した。通っている幼稚園には、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)( mumps )罹患児が数名いる。
既往歴:特記すべきことはない。
予防接種歴:年齢相応の定期接種はすべて済んでいる。おたふくかぜワクチンは未接種である。
家族歴:両親は流行性耳下腺炎( mumps )罹患の既往がある。妹のBちゃん( 3 歳)は、年齢相応の定期予防接種は済んでいるが、おたふくかぜワクチンは未接種である。また、流行性耳下腺炎( mumps )罹患の既往はない。
身体所見:体温 39.2 ℃、項部硬直あり。両側耳下腺部の腫脹と圧痛あり。胸部聴診で異常なし。腹部は平坦で軟、圧痛なし。Kernig〈ケルニッヒ〉徴候あり。
検査所見:白血球 8,760 /μL。血清アミラーゼ 834 U/L(基準 44 ~ 132 )、CRP 0.1 mg /dL。
検査の結果、Aちゃんはムンプス髄膜炎( mumps meningitis )と診断された。父親から看護師に「先ほど主治医の先生から、面会やAの入院中の生活に制限があると聞きました。詳しく教えてください」と質問があった。
看護師の説明で適切なのはどれか。
  • 「親の面会は可能です」
  • 「Bちゃんの面会は可能です」
  • 「Aちゃんはプレイルームで遊べます」
  • 「Aちゃんは病室内でガウンを着てもらいます」

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この過去問の解説 (3件)

01

正解1.親の面会は可能です


小児の入院は、疾患に関係なく普段の生活が送れなくなり、ストレスを感じることになります。
入院生活に慣れて治療に専念できるような援助が必要になってきます。
子どもにとって親の支えは重要であり、入院治療という環境に向かうためにも面会は行われる必要があります。



2.Bちゃんは、おたふくかぜワクチンが未接種であり、流行性耳下腺炎罹患の既往もないため、感染予防のために面会を控えてもらうことを説明します。


3.Aちゃんは、ムンプス髄膜炎と診断されているので、感染防止のため他の入院児との接触は控えることが必要です。プレイルームの利用ができないことを説明します。


4.接触感染と飛沫感染によるので、Aちゃん自身ではなく、Aちゃんに接触する両親や医療スタッフが防護具(ガウン・マスク)を装着します。
入室前後は、手洗いの徹底を行ってもらいます。

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02

正解:1. 「親の面会は可能です」

両親は流行性耳下腺炎罹患の既往があるため、免疫を持っており、Aちゃんと接する事が出来ます。
Aちゃんの不安も強いため、両親が接することが出来る環境を作り、不安の軽減に努める必要があります。

2. →妹のBちゃんは、おたふくかぜワクチンは未接種であり、流行性耳下腺炎罹患の既往もないため、感染予防のためにAちゃんとの接触は控える必要があります。

3. →ムンプス髄膜炎と診断されているので、感染防止のため他の入院児との接触は控える必要があります。そのためプレイルームは使用出来ません。

4. →個室管理とし、室内に入る医療者や両親はガウンやマスクを着用し、Aちゃんへの接触感染を防止します。

参考になった数0

03

1.正解です。両親の面会は問題ありません。

2.おたふくカゼワクチン未接種であり、面会ができ
 ません。

3.感染拡大防止のため、プレイルームの使用はでき
 ません。

4.面会家族や医療者がAちゃんに接触する際は、
 感染防止のためガウンを着用します。

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