看護師の過去問
第109回
午後 問224

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問題

看護師国家試験 第109回 午後 問224 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み以下の問いに答えよ。
Aちゃん( 7 歳、女児、小学 1 年生)は、3 歳ころから夜間就寝中や保育所の昼寝の時に時々いびきがあり、保育所の友達に「Aちゃんがうるさくて眠れない」と言われた。母親が心配してAちゃんを小児科外来に連れて行った。その後、Aちゃんは外来で経過観察されてきたが、今年の 4 月から 7 月までの間に、急性扁桃炎( acute tonsillitis )を 3 回起こしていることや、睡眠時無呼吸がみられるようになったことから、8 月中に扁桃腺摘出術を受けることになった。
手術後 1 日。Aちゃんはベッド上で、静かにぬり絵をして遊んでいたが、昼食時には黙って涙ぐみ、食事や水分も摂ろうとしない。付き添っている母親は「痛くて食べられないようです」と看護師に言った。Aちゃんのバイタルサインは、体温 37.6 ℃、血圧 100 / 60 mmHg。
看護師がAちゃんの痛みを把握するのに最も適切な方法はどれか。
  • Aちゃんの表情を観察する。
  • 母親にAちゃんの痛みの様子を聞く。
  • Aちゃんに痛みの程度を話してもらう。
  • Aちゃんに痛みスケールを使って示してもらう。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解4.Aちゃんに痛みスケールを使って示してもら
    う。


小児は、言葉で自分のことを伝えることができません。手術直後の痛みの程度を正確に知ることは、術後の経過をみるためにも重要になってきます。
適切な対応を行って、痛みの緩和を図るためにも必要となります。
痛みの程度を知るためにも、共通の言語としてスケールを利用して現状を表現してもらうとわかりやすくなります。



1.痛みや不安などで様々な表情をしているので、痛みの状況を正しく知ることはできません。



2.母親も手術という今までに経験のない状況であると、痛みの程度の変化を詳しく知ることは難しいと考えられます。


3.Aちゃんは、自分の状況を言葉にして表現することが難しいので、話を聞いても状況を把握できないと考えられます。

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02

1.表情の観察は必要ですが痛みの程度までは把握
 できません。

2.Aちゃんの年齢から、痛みについて自発的に訴え
 ることができると考えられます。

3.Aちゃんの話だけでは、正確性にかけると考えら
 れます。

4.正解です。客観的指標を用いることで、痛みの
 改善や悪化などの判断がしやすくなります。

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03

正解:4. Aちゃんに痛みスケールを使って示してもらう。

子どもは、自分に起こっている事や感情をうまく人に伝えることが出来ません。
しかし、術後の痛みを知ることは、適切な看護を行う上で必要なことです。
痛みスケールは、客観的に評価することが出来る指標です。
数値でのスケールが難しければ、フェイススケールを使用するなど、患児に合せて工夫しましょう。

1. →表情の観察は必要ですが、それだけでは痛みの程度を把握するには不十分です。

2. →母親からAちゃんの様子を聞くことは大切ですが、それだけでは痛みの程度を把握するには不十分です。

3. →痛みもあり、Aちゃんは自分の状況をうまく説明することが出来ないと思われるため、不正解です。

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