看護師の過去問
第109回
午後 問226
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問題
看護師国家試験 第109回 午後 問226 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み以下の問いに答えよ。
Aさん( 30 歳、初産婦)は、正常分娩で児を出産した。第 2 度会陰裂傷を認め、会陰縫合術を受けた。分娩 3 時間後に、分娩室から褥室へ帰室した。産褥 1 日のAさんのバイタルサインは、体温 36.8 ℃、脈拍 72 /分、血圧 118 / 70 mmHgであった。子宮底は臍下 1 横指で、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰縫合部の痛みはあるが発赤はない。乳房緊満( - )、乳管開口数は左右とも 4、5 本。
「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。
この時のAさんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。
Aさん( 30 歳、初産婦)は、正常分娩で児を出産した。第 2 度会陰裂傷を認め、会陰縫合術を受けた。分娩 3 時間後に、分娩室から褥室へ帰室した。産褥 1 日のAさんのバイタルサインは、体温 36.8 ℃、脈拍 72 /分、血圧 118 / 70 mmHgであった。子宮底は臍下 1 横指で、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰縫合部の痛みはあるが発赤はない。乳房緊満( - )、乳管開口数は左右とも 4、5 本。
「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。
この時のAさんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。
- 子宮収縮は良好である。
- 縫合部に感染徴候がみられる。
- 分娩の受け止めに問題がある。
- 産褥日数に比べて進行性変化が遅い。
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この過去問の解説 (3件)
01
産褥期は、分娩後から6~8週間とされています。
妊娠・分娩後元の状態に戻るまでをいいます。
母体は、性器の復古と乳汁の分泌の変化が起こります。
分娩後、子宮は正常の大きさに戻っていきます。産褥1~2日目で臍下1~2横指で、徐々に下降します。
2.会陰縫合部の痛みはあるが発赤はないので、裂傷による痛みはありますが感染の兆候ではありません。
3.分娩後、興奮して眠れなかったと話していますが、分娩の受け止めに関する情報ではありません。分娩後の通常の経過と考えられます。
分娩による疲労や脱力で無気力になったり、逆に喜びで興奮したりと個人差があります。
4.産褥1日目で、バイタルサインは正常であり、子宮底・悪露・後陣痛・乳房変化も産褥経過通りです。引き続き経過をみて、状態の変化に注意していきます。
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02
<産褥期の身体的変化>
①母乳の分泌
出産後2〜3日で初乳が分泌され、1週間程度で分泌量も増えていきます。
②子宮復古
出産直後から子宮は元の大きさに戻ろうとします。
子宮底の高さは、分娩直後に臍下2~3横指→分娩12時間後に臍高→産後1〜2日に臍下1〜2横指→産後3日に臍下3横指→徐々に縮小し、産後10日には腹壁上から触れなくなります。
③悪露
産後3日頃までは血液も混じって赤色→産後1〜2週間までは褐色→産後3〜4週間までは黄色→産後4〜6週間までは白色→以降、消失します。
2. →会陰縫合部の痛みはあるが発赤はないため、感染兆候はないと判断できます。
3. →「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」という発言だけでは、分娩の受け止め方は判断できません。
4. →産褥の進行性変化は正常範囲です。
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03
良好であると言えます。
2.4つの炎症症状に注意して縫合部の観察を行いま
す。疼痛のみを認めますが、感染によるものではあ
りません。
3.分娩の影響で、興奮状態が続くことがあります。
4.産褥1日目であり、進行性変化は正常範囲です。
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