看護師の過去問
第109回
午後 問237

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問題

看護師国家試験 第109回 午後 問237 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み以下の問いに答えよ。
Aさん( 75 歳、男性)は、妻( 70 歳)と 2 人暮らし。2 型糖尿病( type 2 diabetes mellitus )の治療中で、2 年前から 1 日 2 回朝・夕食前に混合型インスリン注射が開始となった。その後、糖尿病性網膜症( diabetic retinopathy )による視力障害が進んだため、現在は妻と一緒に単位数や針の確認をし、インスリンの自己注射を実施している。
訪問看護が導入されて 2 か月、Aさんの妻が健康診査後の精査目的で数日間入院することになった。Aさんは妻の入院中もできる限り自宅で過ごしたいと考えている。妻の入院中の対応について、サービス担当者会議が開かれた。
この時に訪問看護師が行うAさんへの提案で優先度が高いのはどれか。
  • 通所介護を利用する。
  • 訪問介護を利用する。
  • 配食サービスを利用する。
  • 訪問看護の回数を増やす。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.できる限り自宅で過ごしたいというAさんの意向
  に添っていません。

2−3.網膜症による視力障害がありますが、設問から
  はインスリンの自己注射の際に支援が必要そうだ
  とうかがえます。

4.正解です。本人の意向を踏まえ、訪問看護の回数
  を増やして生活サポートを行う必要があります。

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02

正解:4. 訪問看護の回数を増やす。

Aさんは視力障害があるため、インスリンの単位数や針の確認が一人では難しい状況です。自宅で過ごしたいという希望もあるため、Aさんの希望に沿って、インスリン注射の確認を始めとするサポートを行うため、訪問看護の回数を増やすことが適切です。

1. →出来るだけ自宅で過ごしたいというAさんの意向に添っていません。

2. →訪問介護は、食事・入浴・排泄などの身体介助や、掃除・洗濯・調理などの生活援助を行います。
インスリン注射の確認を行うことは出来ませんし、Aさんは日常生活動作に困難がある状況ではありませんので、生活援助の優先度は高くありません。

3. →Aさんは食事面で困難がある状況ではありませんので、配食サービスの優先度は高くありません。

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03

正解4.訪問看護の回数を増やす。


数日間の妻の入院で、インスリン自己注射の確認を行うことができなくなります。Aさんは視力障害があるため、自己注射のインスリン量の確認を行うことが重要で、訪問看護の回数を増やして対応していく必要があります。


1.通所介護は、自宅で自立した日常生活を送ることができるように利用者の孤立感の解消や心身機能維持、家族介護の負担軽減などが目的です。
要介護認定を受けた方が利用できます。
(厚生労働省 通所介護 参照)
できる限り自宅に過ごしたいAさんの意向とは違っています。


2.訪問介護は、ケアワーカーやホームヘルパーが、自宅を訪問して食事・入浴・排泄などの身体介助や掃除・洗濯・調理などの生活援助を行います。視力障害がありますが、優先度は高くありません。


3.配食サービスは、栄養バランスに配慮した食事を自宅に届けるサービスです。視力障害がありますが、優先度は高くありません。

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