看護師の過去問 第110回 午前 問35
この過去問の解説 (3件)
正解は3です。
成人の睡眠中に分泌が増加するホルモンは、成長ホルモンです。
1 .アドレナリンは、副腎髄質から分泌されるホルモンで、血糖値や心拍数の増加作用があります。治療薬としても用いられており、強心薬や血圧管理に使用されています。
2 .オキシトシンは、下垂体後葉から分泌されるホルモンです。平滑筋の収縮に関わり、乳腺の筋線維を収縮させて乳汁分泌を促すなどの働きを持ち、幸せホルモンとも呼ばれています。
3 .成長ホルモンは、睡眠中に脳下垂体から分泌され、身長を伸ばし、骨や筋を丈夫にする作用を持ちます。
4 .甲状腺ホルモンは、身体の成長を促進し、新陳代謝を調整する作用があります。
✕ 1.アドレナリン
アドレナリンは、副腎髄質から分泌されるホルモンです。
心拍数を増加させたり、血糖値を上げるなど、身体を興奮下状態にする作用があります。
✕ 2.オキシトシン
下垂体後葉から分泌されるホルモンです。
平滑筋の収縮に作用し、乳腺の筋繊維を収縮させて乳汁分泌を促します。陣痛促進剤としても使われています。
◯ 3.成長ホルモン
下垂体から分泌されるホルモンです。
筋肉や骨を成長発達させることで知られていますが、体内の物質をエネルギーに変える作用があります。生涯を通して代謝や免疫機能に関わっています。
成長ホルモンは眠りに入ってすぐの深い眠りのときに、最も多く分泌されます。
✕ 4.甲状腺ホルモン
喉仏の下にある甲状腺から分泌されます。
新陳代謝を促進させエネルギーを作り出したり、体温を調節するために働いています。
正解は3です。
1.アドレナリンは副腎髄質から分泌される神経伝達物質のひとつです。
アドレナリンは運動器官への血液供給を増大させる役割を持ち、心拍や血圧を上昇させる作用があります。
極度の興奮状態や緊張状態の時などに分泌されます。
2.オキシトシンとは脳の視床下部で生産され、脳下垂体より分泌されます。
出産時の陣痛を起こし分娩の促進や産後の子宮の回復促進に作用します。
また、母乳の分泌を促す作用もあります。
3.成長ホルモンとは脳から指令を受け下垂体より分泌されます。
成長ホルモンは身体を成長させるホルモンとも言われていますが、体にある物質をエネルギーに変える作用もあります。
成長ホルモンは睡眠に入ってから30分~1時間の間に最も多く分泌されるといいます。
4.甲状腺ホルモンは食べ物として摂取されたたんぱく質などを代謝し、エネルギー源として利用する新陳代謝を促進する作用があります。
甲状腺ホルモンは脳の視床下部より甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)が分泌されます。
TRHが下垂体に働きかけ、下垂体より甲状腺刺激ホルモン(TSH)が分泌されます。TSHが甲状腺に働きかけることにより甲状腺ホルモンが分泌されます。
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