看護師の過去問
第110回
午前 問51
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問題
看護師国家試験 第110回 午前 問51 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者がMRI検査を受ける前に、看護師が確認する内容で適切なのはどれか。
- 「夜はよく眠れますか」
- 「義歯を装着していますか」
- 「呼吸が苦しいことはありますか」
- 「水を飲むときにむせることはありますか」
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この過去問の解説 (3件)
01
正解: 2. 「義歯を装着していますか」
MRI(Magnetic Resonance Imaging: 磁気共鳴画像診断装置)検査は、磁気の力を利用して身体の断面や血管を撮影するものです。
そのため、金属が含まれているもの(衣服やワイヤー入りの下着、化粧品、義歯、カラーコンタクトレンズなど)を身につけていると、装置に吸着してしまう場合があり、危険です。また、画像が乱れて検査に支障をきたすことがあるため、検査前には金属を外すように説明します。
1. →MRI検査には、特に関係のないことなので不正解です。
3. →造影剤を用いたMRI検査を行う場合、喘息や腎臓病などの既往歴があったり、過去に造影剤でアレルギーを起こしたことがあると、検査によってアレルギー症状を起こしたり、造影剤を排泄出来ないため、検査は禁忌となります。
もし造影剤を使用する予定であれば、「呼吸が苦しいことはあるか」という曖昧な質問ではなく、喘息の既往歴がないか確認しておく必要があります。
4. →MRI検査は、臥床してじっとしているだけなので、水のむせ込みの有無を確認する必要はありません。
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02
正解は2「義歯を装着していますか」です。
MRI検査とは、強力な磁石と電波を使用し、強力な磁場が発生しているトンネル状の装置の中で、電波を当てることにより体の内部の断面をさまざまな方向から画像にする検査です。検査目的により、造影剤を使用することもあります。磁石を使用するので、磁場内に金属を持ち込むことは厳禁です。よって義歯や髪留めなど外せるものは外す必要があります。体内に埋め込まれているペースメーカーや金属プレートなどは外すことが困難なので、そのような挿入物のある患者さんはMRI検査は受けられません。
1.睡眠とMRI検査は関係が無いです。
2.上記の通り外せるものは外す必要があります。
3.MRI検査が原因で呼吸状態に変化が起きることはまず無いので不正解です。
4.MRI検査中に水分を摂取したり、内服薬を投与することは基本的に無いので、関係の無い質問です。造影剤を使用する場合でも、造影剤は静脈内投与をします。
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03
正解は2です。
MRI検査とは強力な磁石でできた筒状の機械を使用し、磁気の力で体内の臓器や血管を撮影する検査です。
脳や脊髄、四肢、骨盤内の臓器に対し高い検査能力を持っています。
MRIは磁気の力を利用し検査をしますので、検査ができない人もいます。
既往歴や問診を十分に行い、事前の確認が重要になります。
心臓のペースメーカーや刺激電極を装着している人や脳動脈瘤の手術で金属クリップを使用している人は金属が反応してしまため、検査を受けれません。
検査機関によって、MRI検査の問診表が準備されていることが多いので、検査前には問診を取っているかの確認が必要になります。
1.睡眠は検査には直接的な影響は考えにくいため誤りです。
2.義歯には金属が使用されていることが多く、事前に外してもらう必要があります。
3.呼吸苦が出現するような呼吸器疾患の有無は検査に直接的な影響は低いです。
造影剤を使用する場合はアレルギーなどにより呼吸苦が出現する可能性もあります。
造影剤を使用する場合には、造影剤にアレルギーがないかの確認を事前にします。
また、検査中は狭い筒状の機械の中に30分程度入ることになるため、閉所恐怖症の方は検査中に発作が起こる場合があります。
このような症状が出現する可能性もあるため、検査室には吸引機や酸素吸入器が準備されています。
4.検査中に水分を摂取することはないため、検査には影響はありません。
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