看護師の過去問
第110回
午前 問64

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問題

看護師国家試験 第110回 午前 問64 (訂正依頼・報告はこちら)

筋力低下のある在宅療養者の家屋環境において転倒するリスクが最も高いのはどれか。
  • 深い浴槽
  • 段差がない床
  • 整理整頓された部屋
  • 足元灯を設置した廊下

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1「深い浴槽」です。

<転倒リスク>

筋力低下や平衡機能低下などの加齢変化と、疾病による身体的疾患によって、歩行能力の低下がもたらされることによりリスクが高くなります。

このような問題を考えるときには、その場所をイメージしてみると良いかと思います。

1.浴槽が深いと高齢者でなくとも入りづらいとおもいます。また浴室という濡れた環境では床がとても滑りやすいです。転倒リスクはとても高いと考えられます。

2.高齢者は絨毯など段差とは言えないような少しの厚みでもつまづくことがあります。段差のない床というのは高齢者にとって理想的な床だと考えられます。

3.床に物が乱雑に置かれていると、物に足がぶつかったり、引っかかったりして転倒する危険があります。整理整頓された部屋は転倒リスクの低い環境だと考えられます。

4.真っ暗な廊下や部屋は何も見えなくて、物にぶつかったりして転倒リスクが高くなります。足元灯を設置した廊下は歩きやすく、転倒リスクの低い環境だと考えられます。

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02

正解は1です。

筋力低下によりバランスが崩れた際に踏ん張ることができず転倒のリスクが高まります。

筋持久力の低下にて姿勢保持能力も低下するため、さらに転倒のリスクは高まります。

筋力低下では様々な年齢の方で転倒リスクはがありますが、特に高齢者になると転倒によってさまざまな合併症が起こり寝たきりなることも少なくないため転倒防止は重要になってきます。

1.浴室は水気が多く滑りやすいため、転倒しやすい場所のひとつです。筋力低下によりバランスが悪くなっているため、片足になり浴槽に入る際にバランスを崩しやすく転倒しやすくなります。浴槽は出来れば浅く、入りやすいものがいいでしょう。または手すりを付けるなどの工夫が必要になってきます。

2.筋力低下では1~2センチの段差でも躓き転倒することがあるため、段差のないバリアフリーが望ましいです。

3.物が散らかっていると、物に躓いたり、滑ったりすることがあり転倒リスクが高まります。整理整頓をし、床に物がない状態が望ましいです。

4.足元が暗く見難いと、物にぶつかるなどし、転倒することがあります。足元灯により明るくなっていると歩きやすく、転倒を防ぐことができます。

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03

正解: 1. 深い浴槽

筋力低下のある療養者は、転倒のリスクが高く、以下のようなポイントで住環境を整える必要があります。

・生活同線上のつまずき易いものや引っかかり易いものを取り除く。

・段差をなくす、または段差を意識し易いように工夫する。

・身体を安定させられるように手すり等を設置する。

・滑り易い場所をなくす。

深い浴槽に出入りする際に、片足になる時間ができるため、バランスを崩し転倒するリスクがあります。段差を小さくしたり、滑り止めマットを引いたり、手すりを設置する工夫が必要です。

2. →段差がない床は、転倒のリスクは低いです。

3. →整理整頓された部屋は、物に引っかかったりせず、転倒のリスクは低いです。

4. →灯がなく暗い場所は転倒のリスクが高いため、足元灯を設置した廊下は転倒のリスクが低いです。

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