看護師の過去問
第110回
午前 問67

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問題

看護師国家試験 第110回 午前 問67 (訂正依頼・報告はこちら)

介護保険制度におけるケアマネジメントで適切なのはどれか。
  • 家族の介護能力はアセスメントに含めない。
  • 介護支援専門員が要介護状態区分を判定する。
  • 利用者が介護サービス計画を作成することはできない。
  • モニタリングの結果に基づき介護サービス計画の修正を行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4「モニタリングの結果に基づき介護サービス計画の修正を行う」です。

<介護保険制度におけるケアマネジメント>

療養者のQOLを向上させるための多様なサービスを、個人個人に合わせてコーディネートすることをケアマネジメント(居宅介護支援事業)といいます。在宅ケアのマネジメントにおける目標は、利用者の自立支援です。訪問看護におけるケアマネジメントは、患者や家族のニーズと、利用できるサービスとを結びつけるものです。

1.ケアマネジメントとは、患者や家族のニーズと利用できるサービスとを結びつけるものなので、家族の介護能力もアセスメントするのに重要な要素です。

2.介護支援専門員とはケアマネージャーのことです。要介護者・要支援者からの相談を受け、心身の状態に応じた適切なサービスが利用できるよう、市町村、サービス事業者、介護保険施設等との連携調整を行う役割があります。介護認定は市町村に設置される介護認定審査会において認可されるもので、ケアマネージャーが認定するものではありません。

3.ケアプランは、利用者自ら作成しても良いですが、要介護者・要支援者の依頼を受けて介護支援専門員(ケアマネージャー)が作成する場合が多いです。

4.一度立てたケアプランは、定期的に見直しが行われます。利用者のニーズや家族の意向などを踏まえて、適宜計画の修正が行われます。

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02

正解は4です。

ケアマネジメントとは、要介護認定を受け介護サービスを利用する本人や家族の介護状態や生活状態を把握し、本人や家族の希望する日常生活を送れるように様々な介護サービスを組み合わせケアプランを作成、サービスの調整、提供する一連の業務のことです。

1.家族の介護能力は在宅介護にとって重要です。

家族の介護能力の程度によって利用するサービスの頻度や利用するサービスの種類を調整する必要があるため、重要なアセスメント要項となります。

2.要介護状態区分の判定(要介護認定)は市町村に設置された介護認定審査会で判定します。

介護の必要量を全国一律の基準に基づき客観的に判断します。

1次判定として、認定調査員による心身状態調査や主治医の意見書に基づき、コンピューターによる判定を行います。

2次判定として、学識経験者によって構成された介護認定審査会により、1次判定結果や主治医意見書などに基づき判定を行います。

区分としては要支援1~2、要介護1~5の7つの区分があります。

3.主にケアマネージャーがケアプランを作成しますが、利用者や家族の意見や希望を踏まえたうえで作成するため利用者が介護サービス計画を作成することも可能です。

ケマネージャーを介さずに家族や利用者本人がケアプランを作成することも可能です。

4.ケアマネージャーやサービス提供責任者は1ヵ月に1回、利用者や家族を訪問し目標達成度合いや満足度を評価します。評価結果や利用者の状態や家族の状況、希望により介護計画はその都度修正されます。

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正解: 4. モニタリングの結果に基づき介護サービス計画の修正を行う。

<介護保険制度におけるケアマネジメント>

介護支援専門員(ケアマネジャー)が、要介護者の生活状況を把握したうえで、本人が望む生活を送れるよう、様々な介護サービスを組み合わせてケアプラン(介護サービス計画)を作成し、そのプランに従って他事業者との調整を行います。

また、少なくとも月に1回は利用者の自宅を訪れモニタリングを行い、サービス内容が適切かどうかを評価し、必要があればケアプランを修正します。

1. →家族の介護能力は、要介護者にとって重要なサポート資源であるため、アセスメントに必要な項目です。

2. →介護サービスを利用するためには、要介護認定を受ける必要があります。

この調査は、コンピュータによる一次判定の後、保健・医療・福祉の学識経験者により構成される介護認定審査会でニ次判定が行われ、審査されます。

3. →ケアプランは、ケアマネジャーが作成するのが一般的ですが、利用者または家族が作成することも出来ます。

いずれにしても、利用者とケアマネジャーの両者がケアプランの内容に同意した上でサービスが開始されます。

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