看護師の過去問
第110回
午前 問78
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問題
看護師国家試験 第110回 午前 問78 (訂正依頼・報告はこちら)
Guillain-Barré<ギラン・バレー>症候群( Guillain-Barré syndrome )で正しいのはどれか。
- 若年者に多い。
- 遺伝性疾患である。
- 骨格筋に病因がある。
- 症状に日内変動がある。
- 抗ガングリオシド抗体が出現する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解: 5. 抗ガングリオシド抗体が出現する。
<ギラン・バレー症候群>
末梢神経の障害で、四肢や顔、呼吸器官の末梢神経が障害されることで、痺れ、痛み、脱力などが生じる病態です。
原因はまだ分かっていないことが多いですが、呼吸器・消化器感染症罹患後に、免疫システムが誤って自身の末梢神経を攻撃してしまう自己免疫性と考えられています。
ギラン・バレー症候群の約60%に抗ガングリオシド抗体が陽性であり、発症に関わっているとされています。
1. →若年者だけでなく、子どもから大人までどの年代でも発症します。
40代前後の男性にやや多い傾向があります。
2. →遺伝性疾患ではなく、何らかの原因で自らの末梢神経を攻撃してしまう自己免疫性疾患と考えられています。
3. →骨格筋ではなく、運動神経、感覚神経、自律神経で構成される末梢神経の障害によるものです。
4. →日内変動はありません。
1〜3週間前に呼吸器・消化器感染症に罹患した後、数日〜数週間の間に四肢の筋力低下、痺れ、脱力感、疼痛などが左右対称に現れます。
急速に症状が進行することが特徴で、4週間以内には症状はピークとなります。
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02
正解は5「抗ガングリオシド抗体が出現する」です。
<ギランバレー症候群>
末梢神経の障害により、力が入らない、感覚がわかりにくい、しびれるといった症状が起こります。ウイルスや細菌などによる感染症から免疫機構が活発になり、自分自身の末梢神経を攻撃してしまうことが原因とされています。
1.ギランバレー症候群は小児から高齢者まであらゆる年齢層で発症する可能性があります。やや男性に多く発症する傾向があります。
2.ウイルスや細菌感染をきっかけに発症するものなので、遺伝とは関係ありません。
3.自分自身の免疫が末梢神経を攻撃することで神経障害を起こす病気です。骨格筋は関係ありません。
4.症状に日内変動はありません。神経症状発症から4週間以内に症状のピークを迎え、その後徐々に回復していきます。
5.ギランバレー症候群の方の60%に抗ガングリオシド抗体がみられます。これは血液検査を行うことで分かります。
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03
正解は5です。
ギラン・バレー症候群とは、末梢神経が障害されることにより脱力やしびれ、痛みなどの症状があらわれる病気です。
1.ギランバレー症候群は子どもから高齢者までどの年代の方も発症しますが、40代前後の男性にやや多く発生する傾向があります。
2.原因ははっきりわかっていませんが、ウイルスや細菌に感染することによって免疫システムが誤作動し末梢神経を攻撃することで起こると考えられています。
発症後、数日から数週間にわたり悪化しますが経過は良好です。早期発見し早期治療することにより早期完治が見込める疾患です。
3.骨格筋ではなく、末梢神経への障害によって症状が出現します。
原因は不明ですが、自己免疫疾患の分類になります。
4.症状に日内変動はありません。
発症の1~3週間前に風邪症状や下痢などの感染症症状がおこり、その後数日から数週間の間に四肢の脱力やしびれ、痛みなどの症状が出現し、通常4週間以内にピークとなりその後回復に向かいます。急速に症状が進行する特徴があります。
5.ギランバレー症候群の約60%に抗ガングリオシド(糖脂質)抗体(末梢神経の構成成分である糖脂質に対する抗体)が検出されます。一部の細菌やウイルスがこの糖脂質に類似する構造物を持っており、その細菌やウイルスに感染し免疫を持っている一部の方に過剰な自己免疫反応が起こることにより発症するといわれています。
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