看護師の過去問 第110回 午前 問84
この過去問の解説 (3件)
正解は2と5です。
1.嗅覚は鼻腔粘膜上部に嗅部として嗅細胞があり、におい分子を感知します。
2.聴覚はらせん状の管腔の蝸牛で受容します。管腔にはリンパ液があります。
3.味覚は舌の表面にある味蕾にて味覚を受容します。
4.振動感覚は深部感覚に分類されます。
皮膚への繰り返される刺激によって感じる感覚であり、関節内にあるパチニ小体やマイスネル小体が受容器となっています。
5.平衡感覚は内耳の前庭と三半規管で受容します。三半規管内にリンパ液がありリンパ液の動きから回転運動を感知します。
正解は2「聴覚」5「平衡感覚」です。
1.鼻からにおい物質が入ると、鼻腔最上部の嗅上皮と呼ばれる特別な粘膜に溶け込んで感知され、嗅上皮にある嗅細胞が電気信号を発生し、それが嗅神経、嗅球、脳へと伝達することで、におい感覚が起きます。
2.音は空気の振動として、耳介で集められ、外耳道を通って鼓膜に伝えられ、鼓膜を振動させます。さらにその振動は耳小骨で増幅されて、内耳の蝸牛(蝸牛の中はリンパ液で満たされている)が振動を電気信号に変えて脳に伝えます。
3.味覚の受容器は、口腔の粘膜上皮内にあり形が蕾に似ているため味蕾といいます。味蕾は舌の表面にある乳頭に存在します。
4.振動感覚とは物体の振動刺激で起こる感覚のことです。触覚や温度感覚と同じように皮膚感覚受容器で感知します。
5.平衡感覚は前庭ならびに三半規管(リンパ液で満たされている)にある有毛細胞の刺激が、前庭神経に伝わって起こります。
正解: 2. 聴覚 5. 平衡感覚
聴覚には、リンパ液が関わっています。
音が耳小骨の振動となり内耳へ伝わった後、内耳のリンパ液、さらには有毛細胞が振動します。その後、神経伝達によって中枢へ伝わります。
平衡感覚にも、リンパ液が関わっています。
平衡感覚は、内耳の前庭と三半規管からなり、三半規管内にはリンパ液が満たされています。回転運動などにより、このリンパ液が流動し内部の感覚上皮を圧迫することで、圧刺激が中枢に伝わります。
1. →嗅覚は、嗅上皮にある嗅細胞がにおいを感知して、中枢に情報が伝わります。
3. →味覚は、化学物質(味物質)が舌にある味蕾で感知されると、味情報が中枢に伝えられます。
4. →振動感覚は、触覚などと同様に皮膚感覚受容器ですが、この末梢神経の感覚神経から中枢神経へと情報が伝わります。
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