看護師の過去問
第110回
午後 問159

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問題

看護師国家試験 第110回 午後 問159 (訂正依頼・報告はこちら)

経口薬と食品の関係について、正しいのはどれか。
  • テトラサイクリン系抗菌薬は牛乳の摂取によって吸収が高まる。
  • 非ステロイド性抗炎症薬は炭酸飲料の摂取によって吸収が早まる。
  • 抗ヒスタミン薬はアルコールの摂取によって副作用<有害事象>が出現しやすくなる。
  • キサンチン系気管支拡張薬は納豆の摂取によって副作用<有害事象>が出現しやすくなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解: 3 .抗ヒスタミン薬はアルコールの摂取によって副作用<有害事象>が出現しやすくなる。

1 .テトラサイクリン系抗菌薬は牛乳の摂取によって吸収が高まる

→牛乳のCaと結合→消化管で吸収されにくくなる→吸収は悪くなります。

2 .非ステロイド性抗炎症薬は炭酸飲料の摂取によって吸収が早まる。

消炎鎮痛薬の多くはアルカリ性に溶けやすい性質があります。炭酸は酸性です。炭酸と一緒になると溶けにくくなり、吸収は遅くなります。

4 .キサンチン系気管支拡張薬は納豆の摂取によって副作用<有害事象>が出現しやすくなる

キサンチン系と併用注意はカフェインです。キサンチン誘導体のカフェインと併用すると効果が増強してしまいます。納豆と併用禁はワーファリンです。

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02

正解はです。

1.テトラサイクリン系抗菌薬牛乳中のカルシウムが、消化管内で難溶性のキレートを形成し吸収を妨げます。

2.非ステロイド性抗炎症薬は、炭酸飲料の摂取により吸収が早まることはありません。

3.抗ヒスタミン薬アルコールと一緒に摂取すると、認知機能や精神運動機能の低下、眠気などの副作用が強く現れることがあります。

4.キサンチン系気管支拡張薬カフェインと摂取することにより、中枢神経興奮作用が増強する恐れがあります。

  納豆により作用が減弱するのは、ワルファリンです。納豆に含まれるビタミンKが、ワルファリンのビタミンK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗するためです。

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03

正解: 3. 抗ヒスタミン薬はアルコールの摂取によって副作用<有害事象>が出現しやすくなる。

抗ヒスタミン薬は、もともと眠気が出現しやすい種類が多いですが、アルコール摂取によって中枢神経抑制作用が増強し、眠気や認知機能低下などの副作用が出現しやすくなります。

1. →テトラサイクリン系抗菌薬は、牛乳のカルシウムと結合すると、胃腸の吸収が悪くなり、薬物吸収率が低下します。

2. →非ステロイド性抗炎症薬は、胃内pHの影響を受けて溶解します。炭酸飲料は酸性であるため、胃内pHが変化し、吸収が遅延します。

4. →キサンチン系気管支拡張薬と、相互作用があるのはカフェインです。カフェイン摂取によって、中枢神経刺激作用が増強してしまうことがあります。

納豆と併用を注意しなければならないのは、ワルファリンカリウムです。

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