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看護師の過去問 第110回 午後 問227

問題

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Aさん( 30歳、初産婦)は妊娠39週3日で陣痛発来し、4時に入院した。その後、陣痛が増強して順調な分娩進行と診断されて、11時45分の診察で子宮口が8cm開大となった。看護師が12時に昼食を配膳にいくとAさんは額に汗をかいて、側臥位で「陣痛がつらくて何も飲んだり食べたりしたくありません」と言っている。陣痛発作時は強い産痛と努責感を訴え、目を硬く閉じて呼吸を止めて全身に力を入れている。

Aさんは16時15分、3,300gの男児を経腟分娩で出産した。Apgar<アプガー>スコアは1分後9点。胎盤娩出直後から凝血の混じった暗赤色の性器出血が持続している。この時点での出血量は600mL。臍高で柔らかい子宮底を触れた。脈拍90/分、血圧116/76mmHg。意識は清明。Aさんは「赤ちゃんの元気な泣き声を聞いて安心しました」と言っている。
このときの看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
   1 .
子宮底の輪状マッサージを行う。
   2 .
膀胱留置カテーテルを挿入する。
   3 .
水分摂取を促す。
   4 .
全身清拭を行う。
( 看護師国家試験 第110回 午後 問227 )
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この過去問の解説 (3件)

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アプガースコアから、男児に異常ないことが確認できます。

Aさんの出血量が600mlと多く(正常は500ml以下)性器出血が持続していること、子宮底が柔らかいこと、頻脈、血圧がやや低め(安静時は不明のため血圧低下とはいえない)であることから弛緩出血が考えられます。

選択肢1. 子宮底の輪状マッサージを行う。

弛緩出血の場合には、子宮底の輪状マッサージを行い子宮復古を目指します。

選択肢2. 膀胱留置カテーテルを挿入する。

離床がすんでいれば、自力歩行で排尿ができます。

まだ離床できない状態であれば、導尿をおこないますが、膀胱留置カテーテルは使用しません。

選択肢3. 水分摂取を促す。

出血が持続する場合には出血性のショックのリスクがあり、全身管理が必要となります。

出血の程度・処置の内容によっては点滴で循環血液量を確保し、飲食が禁止されることもあります。

選択肢4. 全身清拭を行う。

出血が持続しており、緊急の対応が必要な状態であるため、全身清拭は優先順位が低いです。

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「1」が正解です。


子宮体にマッサージを行うことで、子宮復古(子宮の収縮)が促進されます。

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Aさんは産後、弛緩出血を起こしていると考えられます。弛緩出血とは分娩後、良好な子宮収縮がおこなわれず、子宮から大量の出血をきたすことを言います。

1.正解です。子宮底のの輪状マッサージは子宮を収縮させる効果があり、弛緩出血の1つの治療と言えます。

2.膀胱充満し尿が溜まると子宮復古を阻害する原因にはなりますが、この時点では優先度は低いです。

3.弛緩出血の場合、生命に関わることもあるため、経口ではなく点滴による輸液が行われます。

4.緊急性のある現時点では全身清拭をすることは優先されません。状態が安定してから行うべきです。

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