看護師の過去問
第110回
午後 問231
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問題
看護師国家試験 第110回 午後 問231 (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん( 32歳、男性)は、仕事上のストレスを抱えていた際に知人から誘われ、覚せい剤を常用するようになり逮捕された。保釈後、薬物依存症の治療を受けることができる精神科病院に入院し、治療プログラムに参加することになった。
入院後1か月、Aさんは「正直に言うと、今も覚せい剤を使いたいという気持ちがある。もし誘いがあったら、使いたい気持ちを抑えきれないだろう」と悩みを打ち明けた。
Aさんの状態のアセスメントとして適切なのはどれか。
入院後1か月、Aさんは「正直に言うと、今も覚せい剤を使いたいという気持ちがある。もし誘いがあったら、使いたい気持ちを抑えきれないだろう」と悩みを打ち明けた。
Aさんの状態のアセスメントとして適切なのはどれか。
- 否認
- 共依存
- 身体依存
- 精神依存
- 離脱症状
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この過去問の解説 (3件)
01
選択肢の1つひとつの言葉の意味を理解できていれば解答しやすい問題です。
否認は、「自身がその事実をそのまま認めると不安や不快を感じるような現実などを無意識に無視してしまう心の働き」です。
Aさんは覚せい剤の使用について無視しているわけではありません。
共依存とは、「依存症者に必要とされることに存在価値を見いだし、ともに依存を維持している周囲の人間の在り様」を指します。
身体依存は「薬物が使用できなくなると、汗が出る・手が震える・幻覚や意識障害がおきるなどの離脱症状が現れる状態」です。
覚せい剤は身体依存は起きにくいとされています。
精神依存は「薬物を使わないと、物足りない・不安になる・薬物なしではいられなくなるといった、薬物が欲しいという強い欲求である渇望が現れる状態」です。
Aさんは「正直に言うと、今も覚せい剤を使いたいという気持ちがある。」と話しているため精神依存している状態といえます。
離脱症状は「依存性のある薬物などの反復使用を中止することから起こる病的な症状」です。
覚せい剤は身体依存がないため、離脱症状は起きにくいといわれています。
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02
「4」が正解です。
覚醒剤は、脳内で働く中枢神経刺激薬です。精神依存性が非常に高く、社会生活を困難にする恐れがあります。
精神依存とは、依存性薬物を連用することで、薬物が欲しいと思うようになる状態のことをいいます。
精神依存による禁断症状が原因で統合失調症に似た症状を発症する者が多く、社会生活が送れなくことが大きな問題となります。特に、使用を止めてからも長期間にわたって薬物使用時の快楽感覚が蘇る(フラッシュバック)ことがあり依存症から抜け出すことが難しい場合があります。
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03
1.否認とは受け入れられない現実を、心を閉ざすことによって現実を認めず、認識しないようにすることです。
2.共依存とは自分の価値を周りの人の基準を頼りに判断し、行動することです。自分自身に焦点があたっていない状態で、周囲の期待に応えることに価値を見出しがちです。
3.身体依存は慢性的な薬物使用と急な断薬のために身体的症状が起こることです。
4.正解です。精神依存とは薬物を連用することにより、薬物への欲求や、手に入れるための行動を起こしたい気分にかられることです。
5.離脱症状とは薬物やアルコールなどを中止・減量した際に生じる身体的・精神的症状をいいます。
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