看護師の過去問
第110回
午後 問234
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問題
看護師国家試験 第110回 午後 問234 (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん( 35歳、男性)は1人暮らし。両親は他県に住んでいる。30歳のときに双極性障害( bipolar disorder )と診断され、これまでに4回の入退院を繰り返している。給料をインターネットゲームの利用料金で度々使い果たし、それが原因で両親と何度も口論になったことがある。仕事では同僚とトラブルを起こすたびに転職を繰り返しており、今回も同僚と口論になり自ら退職した。Aさんは「前の職場の同僚に嫌がらせをしてやる」と母親に電話をかけ、心配した両親が一緒に精神科病院を受診した。診察室では多弁で大きな声を出し、椅子を蹴るなどの行為がみられた。医師の診察の結果、入院して治療することになった。
入院後2か月、Aさんの状態は落ち着き、退院に向けての準備が進められている。Aさんは、「会社で同僚と言い合いになってこれまでも仕事を変わってきた。そのたびに調子が悪くなって、何度も入院した。家族と言い合いをしたぐらいで近所から苦情があって、嫌になって引っ越した」と看護師に訴えた。
Aさんの退院に向けて連携をとる機関はどれか。
入院後2か月、Aさんの状態は落ち着き、退院に向けての準備が進められている。Aさんは、「会社で同僚と言い合いになってこれまでも仕事を変わってきた。そのたびに調子が悪くなって、何度も入院した。家族と言い合いをしたぐらいで近所から苦情があって、嫌になって引っ越した」と看護師に訴えた。
Aさんの退院に向けて連携をとる機関はどれか。
- 警察
- 保健所
- 保護観察所
- 地域活動支援センター
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この過去問の解説 (3件)
01
「2」「4」が正解です。
「2.保健所」は、保健師、医師、精神保健福祉士などの専門職が、心の健康をはじめとした幅広い相談に対応しています。電話や面談での相談が可能です。
「4.地域活動支援センター」は、再度働くための第1歩を支援する施設として適しています。身体的、精神的、知的障がいを抱えている方々の日常生活や社会生活をサポートしています。
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02
正解は2と4です。
警察は犯罪に関与する場合に連携をとるのであって、この場合は不適切です。
同じように、保護観察所は犯罪や非行を起こした青年の更生のための場所です。
地域の保健所で、保健師などが生活や社会復帰に向けての相談にのってくれます。
また地域活動センターは身体障害者や精神障害者などが利用できる通所施設であり、社会適応に関しての訓練を行っています。
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03
精神障害者の病院から地域へのスムーズな移行が重要です。
Aさんは、犯罪に関与しているわけではないため警察との連携は不要と考えます。
保健所は、精神障害者の集う場・働く場・活躍する場の確保や地域資源を活用した支援体制の構築などを行う機関で医師、保健師、精神保健福祉士などの専門職が在籍しています。相談支援や訪問支援なども行っています。
保護観察所とは、犯罪をした人または非行のある少年が、社会の中で更生するように、保護観察官及び保護司による指導と支援を行う機関です。
Aさんは保護観察の対象ではありません。
地域活動支援センターは、創作的活動、生産活動の機会の提供、社会との交流促進などを、地域の実情に応じて実施する施設です。
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