看護師の過去問 第111回 午前 問13
この過去問の解説 (3件)
正解4
解説
黄疸とは、血液中のビリルビンが増加して全身の皮膚や粘膜に沈着、黄染した状態のことです。黄疸は原因によって3タイプに分類されます。
・溶血性黄疸―赤血球の破壊(溶血)が亢進してビリルビンが過剰に作られる状態です。
・肝細胞性黄疸―肝臓の処理能力に障害が起きて、ビリルビンを胆汁中に排泄できない状態です。
・閉塞性黄疸―胆道に通過障害があり腸管へのビリルビンの排泄ができない状態です。
閉塞性黄疸では、ビリルビンが末端神経を刺激し、皮膚の掻痒感が生じます。
1.動悸は心疾患などで起こる症状です
2.難聴は加齢のほか、抗がん剤やストレプトマイシンなど薬物療法の副作用、メニエール病が原因で起こります。
3.関節痛は痛風やリウマチなどが原因で起こります。
黄疸とは、ビリルビンが血液中に増加することで、全身の皮膚や粘膜に沈着、黄染した状態のことです。
動悸は、主に
①不整脈(循環器系疾患で起こる動悸)
②洞性頻脈(自律神経や薬剤などの影響で興奮状態で起こる動悸)
③心因性(パニック障害、過換気症候群、心臓神経症などで起こる動悸)
が原因で生じます。
黄疸の随伴症状ではありません。
難聴は耳の疾患や糖尿病、加齢などが原因で生じます。また、薬剤性の難聴もあります。
関節痛は関節の炎症や変形、関節リウマチなどが原因で生じます。
ビリルビンは末梢神経を刺激するため、掻痒感(かゆみ)が生じます。
黄疸はビリルビンの代謝と分泌の以上のためにおこる症状です。掻痒感がでるのは、胆汁塩の刺激作用により起こります。
よって、正解は4.掻痒感になります。
1:動悸 不整脈や心不全などによるものや発熱、精神状態でも起こることがあります。
2:難聴 黄疸と難聴は関係ありません。
3:関節痛 A型肝炎ウイルスによる肝炎では、関節痛の症状が出ることがありますが、黄疸は関係ありません。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。