看護師の過去問 第111回 午前 問17
この過去問の解説 (3件)
正解は4です。
深部体温に最も近いのは直腸温ですが、羞恥心も伴うため日常的に使われていません。
腋窩温<口腔温・鼓膜温(腋窩よりも約0.6度高い)<直腸温(口腔・鼓膜よりも約0.4度高い)で測定温度の違いがあります。
1:腋窩温 簡単で羞恥心を伴わないのでよく使われていますが、直腸温よりも低いです。
2:口腔温 小児などで使用されますが、噛んでしまったり、開口や閉口ができない患者さんが多いのであまり適していないことが多いです。直腸温の次に体温は高いです。
3:鼓膜温 紫外線が鼓膜にあたって温度を測定していますが、鼓膜に紫外線が当たらないことや手技の正確性の問題から信頼性が乏しいです。直腸温の次に体温は高いです。
体の表面の温度を皮膚温、脳や内臓などの体の内部の温度を深部体温といいます。体幹の中枢に近ければ近いほど正確です。
体表の温度は外部環境の影響を受けやすく、深部体温は比較的一定に保たれています。
腋窩温(わきの下)は、一般的な体温計に多用されていますが、外部環境の影響を受けやすいです。
例えば、汗をかいているときは低く測定されます。
口腔温は婦人体温計に使用されています。会話や飲食による影響を受けますが、口を閉じて測定すると外部環境の影響を受けにくくなります。
鼓膜温は内頚動脈の血液温度を反映しており、外気温の影響を受けにくく、深部体温の測定ができるといわれています。
しかし、耳に挿入する向きや深さなどの測定手技により影響を受ける場合があります。
直腸は外部環境の影響を受けにくく、最も深部体温に近いです。
正解4
解説
深部体温より核心温のほうが正確な用語です。
核心温とは環境の変動によっても温度が変化しない生態の核心部(頭腔、胸腹腔など身体深部)の温度で体温調節により一定に調節されています。
1 .腋窩温は表在体温です。
2 .口腔温 3 .鼓膜温は直腸温の次に核心温に近い体温です。
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