看護師の過去問 第111回 午前 問22
この過去問の解説 (3件)
正解は3です。
30秒の気管内吸引は気道内の空気も吸ってしまうため、酸素がなくなり低酸素血症になってしまいます。一回の気管内吸引は10~15秒以内であればSPO2の低下が少ないと言われています。
1:嘔吐 気管内でも口腔内からでも、チューブの挿入による刺激で嘔吐反射や咳嗽反射が起こります。30秒吸引は関係ありません。
2:感染 吸引カテーテルに細菌が付き感染する可能性があります。吸引を行うにあたってのリスクになります。
4:気道粘膜の損傷 カテーテルに吸引圧がかかった状態で気道粘膜が接触すると粘膜に損傷を与えることになります。
気管内吸引は気管内の分泌物を取り除くことを目的に実施します。
気管内吸引は無菌操作で行い、吸引中は無呼吸となるため1回の吸引は10秒以内とします。
口腔の奥にある咽頭の壁を強く吸引カテーテルで刺激すると、嘔吐反射が誘発されることがあります。
吸引時間が長すぎることとは関係ありません。
気管内は常在菌の多い口腔や鼻腔の吸引と異なり、生体防御機能が弱いため無菌操作を行わないと感染のリスクがあります。
吸引時間が長すぎることとは関係ありません。
気管内吸引では、分泌物の他に気管内の酸素も吸引してしまいます。
長時間の吸引は低酸素血症を引き起こす可能性があるため注意します。
気管内吸引の吸引圧が高すぎると気道粘膜の損傷や低酸素状態、肺胞の虚脱などを起こす可能性があります。吸引圧は-100~-150mmHg以下に設定します。
吸引時間が長いことと粘膜の損傷は関係ありません。
正解3
解説
気管内吸引とは、人工気道を含む気道からカテーテルを用いて機械的に分泌物を除去する処置のことです。
1回の吸引は10秒以内とし、吸引カテーテルの挿入から抜去までの時間は15秒以内になるようにします。
吸引の合併症として重篤なのは低酸素症です。低酸素症をおこさないために一回の吸引時間は厳守します。
1、2、4も気管内吸引の合併症ですが、重篤な合併症は低酸素症なので正解は3となります。
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