看護師 過去問
第111回
問61 (午前 問61)

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問題

看護師試験 第111回 問61(午前 問61) (訂正依頼・報告はこちら)

ジェンダーの定義について正しいのはどれか。
  • 生物学的な性
  • 社会的文化的な性
  • 自己認識している性
  • 性的指向の対象となる性

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この過去問の解説 (4件)

01

ジェンダーとは、生物学的な性別に基づき、社会や文化の中で「男性はこうあるべき」「女性はこうあるべき」と、形成され期待される性のあり方のことです。
服装や言葉づかい、ふるまいなど、所属する社会や文化の考え方によって形づくられます。
「男なんだから」「女なんだから」という考え方も、ジェンダーに関係しています。

選択肢1. 生物学的な性

生まれついての男・女の性別(sex)のことです。

選択肢2. 社会的文化的な性

生物学的な性別(sex)に対して、社会や文化の中で形成され期待される、いわゆる男性像・女性像(ふるまいや見た目など)のことを指します。
したがって、こちらが正解です。

選択肢3. 自己認識している性

自己認識している性とは、生物学的な性別(sex)とは別に、個人の心理的な性自認のことです。

性自認とは、自分が「男だ」「女だ」「どちらでもない」といった、個人の性別についての認識や感じ方です。

生まれつきの身体の性別(生物学的な性)と、この性自認が一致しない人のことをトランスジェンダーと呼びます。トランスジェンダーの人の性自認はさまざまで、どちらの性にも当てはまらない人もいます。

選択肢4. 性的指向の対象となる性

性的指向とは、恋愛や好きになる気持ち、または性的に惹かれる相手の性のことを指します。

「男性が好き」「女性が好き」「どちらも好き」「誰にもそういう気持ちは持たない」など、人によってさまざまです。

 

まとめ

現代は、多様性が尊重される社会です。
性別や性のあり方についても、人それぞれの感じ方や生き方があることが認められつつあります。
今後はさらに、こうした価値観の違いや個人の尊厳を大切にすることが求められます。また、性の多様性は時事問題としても注目されることが多く、日頃からニュースや社会の動きに関心を持っておくことが大切です。

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02

ジェンダーは、男性らしさ、女性らしさのように社会的・文化的な側面から見た性のことを言います。

選択肢1. 生物学的な性

生物学的な性は、性別としての性のことです。

選択肢2. 社会的文化的な性

ジェンダーは、男性らしさ、女性らしさのように社会的・文化的な側面から見た性のことを示すので正解です。

選択肢3. 自己認識している性

自己認識している性は、心の性のことです。

選択肢4. 性的指向の対象となる性

性的指向の対象となる性は、LGBTのことです。LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルの3つの性的指向と、トランスジェンダーという性自認の各単語の頭文字を組み合わせた表現です。

まとめ

ジェンダーに関する問題は、性の種類、意義を正しく覚えましょう。

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03

ジェンダーとは、男性・女性であることに基づいた社会的属性や機会、女性と男性の間、女性間、男性間における関係性を意味します。

選択肢1. 生物学的な性

生まれ持った生殖機能の違いで区別した、男性・女性の別のことを「生物学的な性(セックス)」と言います。

選択肢2. 社会的文化的な性

ジェンダーは文化的背景や民族などに影響を受けます。

男らしく、女らしくといった、男女に求める姿の社会全体の風潮を形成しているのがジェンダーです。

日本においては、「男は仕事、女は家庭」などの考えがジェンダーによる役割分担の典型といえます。

選択肢3. 自己認識している性

セックスとしての性とは関係なく、本人が自分の性別をどのように考えているかが、「自己認識している性」です。

対象が異性に向かう場合を異性愛、同性に向かう場合を同性愛、男女両方に向かう場合を両性愛といいます。

また、自分の性をどのように認識しているか、どのような性のアイデンティティ(性同一性)を自分の感覚として持っているかを示す概念を「性自認」といいます。「こころの性」と呼ばれることもあります。

選択肢4. 性的指向の対象となる性

個人の恋愛・性愛が向かう対象がどのような相手であるかを「性的指向」といいます。

異性に向かう場合(男性と女性)は異性愛、同性に向かう場合(男性と男性、女性と女性)は異性愛、男女両方に向かう場合は両性愛です。

また、恋愛感情や性的な欲求を持たなかったり、自分の性のあり方を決定していないなど、上記3つに分類されない考えを持つ人もいます。

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04

正解は 2 です。

1.男・女と生物学的な性をセックスと言います。

2.社会的文化的な性とは、男女の区別ではなく男らしさ・女らしさを指してジェンダーと言います。

3.自己認識している性とは心理的な性です。

生物学的には性別が明らかであるが、心理的には別の性であるという認識を持つことを性同一性障害と言います。

4.性的指向の対象となる性は同性対象のホモセクシャル・異性対象のヘテロセクシャル・両性対象のバイセクシャルに分けられます。

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