看護師の過去問
第111回
午前 問91

腹会陰式直腸切断術とは、肛門及び肛門括約筋を含めて直腸を全て切除する方法で、

腹部と会陰部の両方から直腸を切断し、永久的な人工肛門を造設する手術です。

マイルズ手術とも呼ばれています。

正解は3です。

腹会陰式直腸切断術は肛門および肛門括約筋を含めて直腸をすべて切除する手術で永久的な人工肛門（ストーマ）の造設が必要となる手術です。人工肛門は自身でケアをしていくものですので、出来るだけ患者さんがケアしやすい部分に造設します。

1:胃の位置です。胃ろうの造設部位になります。

また、上腹部を指しているのであれば横行結腸からストーマを造設する部位です。

2:回腸ストーマの位置です。

3:直腸を全て切除したこの事例の場合、Ｓ状結腸から造設するためこの位置が選択されます。

4:肛門部は切除されています。また、自身でのケアが難しい部分であり選択されません。

正解は　３　です。

腹会陰式直腸切断術は、肛門、肛門括約筋、直腸を切除する手術になります。

人工肛門（ストーマ）は、切除した腸の断端で増設します。直腸を切除し、Ｓ状結腸を使用し、Ｓ状結腸ストーマを造設します。

１．Ｓ状結腸の位置ではありません。不適切です。

２．回腸ストーマの造設位置にあたるため不適切です。

３．Ｓ状結腸の位置と考えられるため適切です。解剖を当てはめると回答できます。

４・肛門の位置のため不適切です。