看護師の過去問 第111回 午後 問34
この過去問の解説 (3件)
クリティカルシンキングは、論理的・構造的に思考するパターンのことです。自分が普段無意識にとっている行動や考え方を意識化し、客観的かつ分析的に振り返るという意味です。
客観的・分析的に見るという意味のため、不正解です。
根拠に基づいて客観的、分析的に見るため、正解です。
全体の情報を客観的に分析するため、不正解です。
直感的に状況を判断しません。不正解です。
今回の問題はクリティカル・シンキングに関して問われています。
クリティカル・シンキングとは批判的思考のことであり、看護師にとっては看護過程を展開するうえで基盤となる考え方になります。
クリティカル・シンキングは物事を否定的ではなく、批判的にみる考え方です。
否定と批判は似ていますが、異なるため不正解です。
クリティカル・シンキングでは、憶測などでなく適切な基準や理論といった根拠に基づいて思考・判断していきます。
よって、この選択肢の記述は正解です。
クリティカル・シンキングでは、主観的な情報ではなく、客観的な情報を重視して判断します。
よって、この選択肢の記述は不正解です。
クリティカル・シンキングでは、適切な基準や理論、根拠などの論理的な思考・判断していきます。決して直感的には状況判断はしません。
よって、この選択肢の記述は不正解です。
今回の問題はクリティカル・シンキングに関して問われていました。
クリティカル・シンキングは看護師が看護過程を展開していくために大切な思考です。
この問題を契機にしっかり覚えておきましょう。
正解は2です。
クリティカル・シンキングとは、批判的思考です。事柄や出来事などを先入観や従来の慣習などと離れて把握し、できるだけ客観的に分析・統合しようとする思考態度をさします。看護の現場では、論理的に考えているうえで、「この前提は合っているのだろうか?」「この考え方はそもそも間違っていないだろうか?」と考えることが必要とされます。
各選択肢については以下の通りです。
1:否定的ではなく、批判的にみることが求められます。
2:根拠に基づいて、客観的に分析・統合することが求められます。→〇
3:主観的情報も必要ですが、クリティカル・シンキングは主観的情報を重視する考え方ではありません。
4:クリティカル・シンキングでは直感的に判断するのではなく、じっくりと考える思考態度が求められます。
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