看護師の過去問 第111回 午後 問41
この過去問の解説 (3件)
今回は「成人の後腸骨稜からの骨髄穿刺」についての問題です。
骨髄穿刺は血液疾患が疑われる場合や悪性腫瘍の骨髄転移が疑われる場合に行われる検査です。
一般的には後腸骨稜からの穿刺が第一選択ですが、場合により胸骨からの穿刺をすることもあります。
後腸骨稜からの骨髄穿刺では、患者に腹臥床の体位をとってもらい行います。
よって、選択肢の記述は不正解です。
骨髄穿刺時に深呼吸を促す必要はなく、通常の呼吸で問題ありません。
よって、選択肢の記述は不正解です。
骨髄穿刺時には、骨髄吸引時に強い痛みが生じやすいです。
医師が行う骨髄穿刺の介助に看護師としてついた際には、出来る限り患者の不安軽減につながるケアをする必要があります。
よって、正解です。
骨髄穿刺後の止血にはガーゼを当てた用手圧迫、止血確認後にはガーゼとテープでの圧迫固定を行う必要があります。
また骨髄穿刺後は再出血や感染予防のため、当日の入浴やシャワー浴はできません。
よって、選択肢の記述は不正解です。
今回は「成人の後腸骨稜からの骨髄穿刺」についての問題でした。
骨髄穿刺は医師が行う医療行為であり、看護師は介助につきます。
医師が安全にかつスムーズな処置が行い、患者に負担が軽く済むよう、必要な知識は身に着けておいてください。
骨髄穿刺の実施は医師が行いますが、看護師が介助するため、処置の流れや必要な知識を学習しておきましょう。
×:誤り
後腸骨稜から穿刺する場合は、腹臥位で行います。
胸骨から穿刺する場合は仰臥位で行いますが、安全性が高い点から、後腸骨稜が第一選択となります。
×:誤り
骨髄穿刺の際に深呼吸をする必要はなく、通常の呼吸で問題ありません。
○:正しい
骨髄液吸引時に痛みや違和感が生じますが、個人差があります。
骨髄穿刺では局所麻酔をするため、穿刺時の痛みはありません。しかし、吸引時の痛みは麻酔が効かないため、事前に痛みが生じることを患者さんに伝えたり、不安軽減の声掛けをしたりしましょう。
×:誤り
穿刺部の感染や出血のリスクがあるため、穿刺当日は入浴できません。
正解は3です。
骨髄穿刺(マルク)は骨髄液を採取する検査で、骨髄の造血能の異常が疑われる場合に実施します。成人の穿刺部位は後腸骨稜(骨盤の背側)が第一選択で、どうしても難しい場合のみ胸骨を選択します。
各選択肢については以下の通りです。
1:腹臥位で行います。
2:処置実施時は通常の呼吸で問題ありません。
3:処置実施時は局所麻酔をしますが、骨髄までは麻酔ができないので、骨髄液吸引時に痛みや強い圧迫感が生じます。
4:終了後、当日は出血や感染のリスクがあるため入浴は禁止です。
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