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看護師の過去問 第111回 午後 問59

問題

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学童期の肥満で正しいのはどれか。
   1 .
Kaup〈カウプ〉指数で評価する。
   2 .
症候性の肥満がほとんどを占める。
   3 .
食事では蛋白質の摂取制限を行う。
   4 .
成人期の生活習慣病のリスク因子である。
( 看護師国家試験 第111回 午後 問59 )
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この過去問の解説 (3件)

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学童期の肥満は、主に肥満度を使って評価します。

肥満度20%以上を軽度肥満、30%以上を中等度肥満、50%以上を高度肥満とします。

肥満度=(実測体重-標準体重)÷標準体重×100(%)

選択肢1. Kaup〈カウプ〉指数で評価する。

×:誤り

Kaup〈カウプ〉指数は、乳幼児の肥満度を評価するために使われていますが、乳幼児の栄養状態を把握するためにも役立ちます。

カウプ指数=体重(g)÷{身長(cm)×身長(cm)}×10

選択肢2. 症候性の肥満がほとんどを占める。

×:誤り

学童期の肥満は単純性肥満(原発性肥満)がほとんどであり、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回っているために生じるものです。

選択肢3. 食事では蛋白質の摂取制限を行う。

×:誤り

食事ではエネルギー量だけでなく、バランスの取れた食事にすることが大切です。

そのため、蛋白質の摂取制限を行うことは誤りです。

選択肢4. 成人期の生活習慣病のリスク因子である。

○:正しい

学童期に肥満であった子どもの多くは、成人期の肥満へ移行しやすいことが知られています。

付箋メモを残すことが出来ます。
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今回は「学童期の肥満」に関する問題です。

学童期の肥満は主に肥満度を使って評価します。

また肥満度は標準体重に対して実測体重が何%上回っているのかが指数となります。

肥満度=(実測体重ー標準体重)÷標準体重×100

肥満度20%以上→軽度肥満

肥満度30%以上→中等度肥満

肥満度50%以上→高度肥満

選択肢1. Kaup〈カウプ〉指数で評価する。

カプス指数は乳幼児期の肥満度を評価する指数です。

よって、不正解です。

選択肢2. 症候性の肥満がほとんどを占める。

学童期の肥満は原発性肥満(単純性肥満)と症候性肥満に分けられます。

そのうち、原発性肥満がほとんどを占めます。

ちなみに原発性肥満は肥満の原因となる疾患がないものをいい、症候性肥満は何らかの疾患の症状としての肥満がみられることをいいます。

よって、不正解です。

選択肢3. 食事では蛋白質の摂取制限を行う。

食事はエネルギー量だけでなく、栄養素を過不足なく摂取したバランスの良い食事が望ましいです。

蛋白質の制限を行うことは不適切です。

選択肢4. 成人期の生活習慣病のリスク因子である。

学童期の肥満は成人期の生活習慣病のリスク因子です。

また学童期の肥満は成人期の肥満に移行しやすいため、注意が必要です。

よって、正解です。

まとめ

今回は「学童期の肥満」に関する問題でした。

今回の問題を契機に、学童期の肥満についてはしっかり知識をおさえておきましょう。

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正解はです。

 学童期は6歳から12歳までの小学生を指します。

 学童期の肥満の判定には肥満度が用いられています。実測体重(kg)-標準休重(kg)÷標準体重(kg)×100で求められます。「小児肥満症診療ガイドライン2017」では、「肥満度が+20%以上、かつ体脂肪率が有意に増加した状態」を肥満と定義づけています。(有意な体脂肪率増加とは、男児:年齢を問わず25%以上、女児:11歳未満は30%以上、11歳以上は35%以上)

 各選択肢については以下の通りです。

1:肥満度で評価します。

Kaup〈カウプ〉指数とは3か月以降の乳幼児の発育を評価するものです。

体重(g)÷身長(cm)2×10で求めることができ、正常範囲は15~19です。

2:単純性肥満がほとんどを占めます。

症候性肥満とは、何らかの疾患の症状としてみられる肥満です。単純性肥満は、原因となる疾患がないものを言い、多くの肥満が単純性肥満です。

3:食事では蛋白質の摂取制限を行わない。

蛋白質は減らさずに糖質の多いご飯類、 いも類、菓子類等から減らす方法をとりますが、極端な糖質制限はしません。食事の基本は、年齢別、性別、身体活動レベルに合わせたエネルギーと蛋白質、脂質、炭水化物等のバランスを整えます。不足しがちな栄養素を満たしながら、減塩のために塩分量も参考にします。特に肥満度が高いほど、無理のない適正量に近づけます。

4:成人期の生活習慣病のリスク因子であり、最近では、学童期に既に生活習慣病を発症する子どもも少なくありません。

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