看護師の過去問
第111回
午後 問58

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問題

看護師国家試験 第111回 午後 問58 (訂正依頼・報告はこちら)

第二次性徴で正しいのはどれか。
  • 女児は乳房の発育から始まる。
  • 発現は男児が女児よりも早い。
  • 初経の開始後に、第二次発育急進が起こる。
  • 精通は11歳の男児のほとんどに認められる。

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この過去問の解説 (3件)

01

第二次性徴とは、性ホルモンが分泌されるようになってから現れる性器以外の身体の各部分にみられる男女の特徴のことで、思春期頃から現れます

選択肢1. 女児は乳房の発育から始まる。

○:正しい

女児の第二次性徴は、乳房の発育→陰毛の発生→初経の順に出現します。

男児の第二次性徴は、変声→陰毛の発生→精通の順に出現します。

選択肢2. 発現は男児が女児よりも早い。

×:誤り

第二次性徴の発現は、女児の方が男児よりも早いです。

女児は8~12歳頃、男児は10~13歳頃から始まるとされています。

選択肢3. 初経の開始後に、第二次発育急進が起こる。

×:誤り

第二次発育急進とは、思春期における身体のな急激な成長がみられる時期のことです。

思春期前期には身長や体重などが急激に成長し、中期では第二次性徴が顕著となります。

初経が約90%開始しているのは15歳頃であり、初経の後に第二次発育急進が起こるのは誤りです。

選択肢4. 精通は11歳の男児のほとんどに認められる。

×:誤り

精通とは、精巣で作られた静止画、初めて体外に出ることです。

早い子では10歳頃に経験しますが、過半数が経験するとされているのは15歳頃とされているため、誤りです。

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02

今回は「思春期におこる第二次性徴」に関する問題です。

第二次性徴は思春期頃に合わられる身体的変化や特徴をいいます。

〇主な身体的変化

【男子】

個人差はありますが、9.5~13.5歳から男性ホルモンの分泌量が増えて、睾丸の発達→陰毛の発生→精通→声変わり→体形の変化という順で身体が変化していきます。

【女子】

個人差はありますが、8~13歳頃から乳房の発育→陰毛の発生→初経の順で身体が変化していきます。

また女子の場合は骨断線の閉鎖がおこることで長管骨の身長が停止して、身長が伸びなくなります。

〇ホルモンの分泌

第二次性徴では視床下部から性腺刺激ホルモン放出因子が脳下垂体前葉を刺激することで、下垂体前葉から卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンの性腺刺激ホルモンが分泌されます。

選択肢1. 女児は乳房の発育から始まる。

女子の第二次性徴では乳房の発育から始まります。

よって、正解です。

選択肢2. 発現は男児が女児よりも早い。

第二次性徴の発現は、男子よりも女子の方が1歳ほど早いです。

よって、不正解です。

選択肢3. 初経の開始後に、第二次発育急進が起こる。

第二次発育急進は成長・発達の盛んな時期を指し、小学校中学年の9歳頃から高校生ぐらいまでをいいます。

また初経は中学3年生の15歳女子ではほぼ開始しており、初経後に第二次発育急進は起こるとはいえません。

よって、不正解です。

選択肢4. 精通は11歳の男児のほとんどに認められる。

精通は中学3年生の15歳男子で過半数が経験するとされているため、11歳男子ではほとんど認められるとは言い難い。

よって、不正解です。

まとめ

今回は「思春期におこる第二次性徴」に関する問題でした。

これを機会にしっかり知識をおさえておきましょう。

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03

正解はです。

 思春期になると、第二次性徴と呼ばれるさまざまな身体変化が現れてきます。

 各選択肢については以下の通りです。

1:女児の第二次性徴では、乳房の発育→陰毛の発生→初経の順におこります。

また、男児の二次性徴は、変声陰毛の発生精通の順に出現します。

2:女子は早くて9歳ごろ、男子は10歳ごろから第二次性徴が始まるとされており、女子のほうが早く始まる傾向があります。

3:第二次発育急進期は、思春期頃の身長や体重など急速に成長が加速する時期をいい、一般に女子は9~11歳で最大の伸びを示し、14~15 歳で終了します。初経の約1年後と考えられています。

4:精通は、中学3年生(14~15歳)で約50%が経験するというデータがあるため、11歳でほとんどに認められるは誤りです。

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