看護師の過去問
第111回
午後 問62
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問題
看護師国家試験 第111回 午後 問62 (訂正依頼・報告はこちら)
性周期とホルモンについて正しいのはどれか。
- 増殖期は基礎体温が上昇する。
- プロラクチンによって排卵が起こる。
- プロゲステロンは子宮内膜の増殖を促進する。
- 排卵直前に黄体形成ホルモン〈LH〉値が高くなる。
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この過去問の解説 (3件)
01
月経周期は、月経期、増殖期(卵胞期)、排卵期、分泌期(黄体期)の4つに分けられます。
それぞれの時期における卵巣、子宮内膜、体温の変化とホルモンの関係について、理解しておきましょう。
×:誤り
増殖期は、卵胞刺激ホルモンが分泌され、卵子のもとになる原子卵胞の成長が始まる時期です。
基礎体温は低温相に相当します。
×:誤り
排卵を促すホルモンは、黄体形成ホルモン(LH)です。
プロラクチンは、乳腺の発達や母乳の分泌を促進します。
×:誤り
子宮内膜の増殖を促進するホルモンは、エストロゲンです。
プロゲステロンは、排卵直後から分泌量が増え、基礎体温を上げて受精卵が着床しやすいように子宮内膜を安定させます。
○:正しい
排卵を促す黄体形成ホルモン(LH)は、排卵直前に値が高くなります。
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02
今回は「性周期とホルモン」に関する問題です。
選択肢について確認していきます。
増殖期の基礎体温は低温相になります。
基礎体温が上昇するのは分泌期です。
よって、選択肢の記述は不正解です。
排卵を促すホルモンは黄体形成ホルモン(LH)です。
一方、プロラクチンは性腺刺激ホルモンの働きを調整して、乳汁分泌を促します。
よって、選択肢の記述は不正解です。
子宮内膜の増殖を促進するホルモンはエストロゲンです。
一方、プロゲステロンは子宮内膜を分泌期へ変化させ、妊娠準備状態を作り、基礎体温を高温相になります。
よって、選択肢の記述は不正解です。
黄体形成ホルモン(LH)は排卵直前に値が高くなります。
また黄体形成ホルモン(LH)は下垂体前葉より分泌されて、卵巣で排卵や黄体の形成を促す働きがあります。
よって、選択肢の記述は正解です。
今回は「性周期とホルモン」に関する問題でした。
月経周期の機序や性周期での卵巣、子宮内膜、体温の変化、ホルモンに関しては問われやすいです。これを契機にしっかり学んでおいて下さい。
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03
正解は4です。
性周期は排卵にかかわる性ホルモンによって調整されており、卵巣の周期的変化と子宮の周期的変化にわけて考える必要があります。性周期を調整する性ホルモンは、間脳の視床下部および下垂体からの中枢性ホルモンと、卵巣の性ステロイドホルモンによって調整されています。
各選択肢については以下の通りです。
1:分泌期は基礎体温が上昇する。
子宮周期は増殖期ー分泌期ー月経という経過をたどります。排卵し、増殖期から分泌期に転換するタイミングで基礎体温は上昇します。
2:黄体形成ホルモンによって排卵が起こる。
卵胞の成熟した頃になると、下垂体から黄体形成ホルモン(LH)が分泌され始めます。LHサージ(LHが多量に分泌されること)を生じると、約40時間後に排卵が始まります。
プロラクチンは下垂体から分泌される、乳汁分泌の作用があるホルモンです。
3 .エストロゲンは子宮内膜の増殖を促進する。
増殖期に卵胞から分泌されるエストロゲンの作用によって子宮内膜は増殖し肥厚します。その後、分泌期になるとプロゲステロンが分泌され、エストロゲンとプロゲステロンの作用で子宮内膜はさらに肥厚します。
4 .排卵直前に黄体形成ホルモン〈LH〉値が高くなる。
選択肢2の説明の通りです。
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