看護師 過去問
第111回
問207 (午後 問87)
問題文
動脈硬化症(arteriosclerosis)の粥腫形成に関与するのはどれか。2つ選べ。
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問題
看護師国家試験 第111回 問207(午後 問87) (訂正依頼・報告はこちら)
動脈硬化症(arteriosclerosis)の粥腫形成に関与するのはどれか。2つ選べ。
- Langerhans〈ランゲルハンス〉細胞
- メサンギウム細胞
- 血管内皮細胞
- 肥満細胞
- 泡沫細胞
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この過去問の解説 (3件)
01
動脈硬化は、動脈壁への代謝産物の病的沈着などにより壁細胞の増殖、再構築などをきたし、動脈壁が肥厚・硬化した状態を言います。
粥腫形成は、血圧の上昇などなんらかの原因で血管内皮細胞が傷つくと、内皮細胞の裏側に、LDLコレステロールが入り込みます。それが酸化変性され酸化LDLになると、酸化LDL受容体を介して内皮細胞へ取り込まれ、内皮の傷害が進みます。また、マクロファージが酸化LDLを貪食して泡沫細胞に変化し、内膜の裏側に蓄積することで粥腫が形成されます。
ランゲルハンス細胞は、皮膚など外界と接する部位に存在しており、免疫システムの重要な役割を担当しています。
膵臓のランゲルハンス島とは別の細胞です。
メサンギウム細胞は腎糸球体および毛細血管に存在しています。糸球体の構造を維持すると考えてられているとともに、糸球体ろ過などの機能にも関与しています。
血管平滑筋の内腔面は内皮細胞で覆われています。
肥満細胞は免疫系を構成する細胞の仲間で、正常であれば、多くの身体組織に存在し、特に皮膚、肺、腸の粘膜に多くみられます。肥満細胞は、アレルギー反応や胃酸の分泌に関与する物質であるヒスタミンを産生します。
マクロファージが酸化LDLを貪食して泡沫細胞に変化します。
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02
動脈硬化症の粥種形成の過程は以下のようになります。
①血圧上昇など、何らかの原因により血管内皮細胞が傷つく。
②内皮細胞の裏側に、LDLコレステロールが入り込む。
③それが酸化され、酸化LDLコレステロールになる。
④マクロファージが酸化LDLを貪食して、泡沫細胞に変化し、内膜の裏側に蓄積。
⑤それがアテロームプラーク(粥状物質)となる。
ランゲルハンス細胞とは、皮膚の表皮内に存在し、
皮膚の免疫を司る細胞です。
皮膚内部の状況を脳へ伝達したり、外部からの異物の侵入を認識して、
皮膚の均衡を保つセンサーの役目を担っています。
よって、粥種形成には無関係ですので、不正解です。
メサンギウム細胞とは、腎臓の糸球体を形成する毛細血管を、
内側からつなぎ合わせている特殊な細胞です。
糸球体ろ過にも関与しています。
粥種形成には関与していませんので、不正解です。
動脈硬化症の粥種形成は、
血管内細胞が傷つくことから始まりますので、
こちらが正解です。
肥満細胞とは、別名マスト細胞と呼ばれており、
アレルギー反応に関与している細胞です。
体中の組織に広く存在しており、アレルゲンと反応すると、
ヒスタミンなどの化学物質を放出し、
アレルギー反応を引き起こします。
粥種形成には関与していませんので、不正解です。
泡沫細胞とは、
血液中のマクロファージ(貪食細胞)が、大量の悪玉コレステロールや脂肪性物質を取り込み、
泡状になった細胞のことです。
活性酸素を産生するのに加え、アテローム(粥腫)と呼ばれるドロドロした塊になり、
血管壁に沈着することで動脈硬化を悪化させます。
よって、粥腫形成に関与していますので、
こちらが正解です。
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03
動脈硬化症の粥腫形成の過程は以下の通りです。
①高血圧や糖尿病などの危険因子によって血管内皮細胞が傷害される
②血液中の単球が血管内皮細胞とくっつき”マクロファージ”という状態に変化
③内膜にLDLコレステロールが過剰に蓄積し、活性酵素によって酸化LDLに変化
④酸化LDLをどんどん取り込むことでマクロファージが膨れ上がり、泡沫細胞となり、時間の経過とともに粥状物質(アテロームプラーク)になる。
そのため、3・5が正解となります。
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