看護師 過去問
第111回
問226 (午後 問106)

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問題

看護師国家試験 第111回 問226(午後 問106) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み以下の問いに答えよ。

Aさん(32歳、初産婦)は妊娠39週4日に3,200gの男児を経腟分娩で出産した。分娩時に会陰切開縫合術を受けた。児のApgar〈アプガー〉スコアは1分後9点、5分後10点であった。分娩時の出血量200mL、分娩所要時間12時間30分であった。分娩室から病室に帰室する前に尿意を自覚したためトイレまで歩行し、排尿があった。

帰室時に看護師がAさんに行う説明で適切なのはどれか。
  • 「排泄後は会陰部を消毒しましょう」
  • 「会陰縫合部が痛くなったら温めましょう」
  • 「6時間おきにトイレに行って排尿しましょう」
  • 「悪露に血の塊が混じったら看護師に知らせてください」

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この過去問の解説 (3件)

01

問題文からAさんの分娩時や新生児の異常はないと考えられます。

分娩後、帰室してからの観察点はバイタルサイン、排泄状況、子宮の復古状況、授乳状況などを確認します。

一般的な観察項目をふまえ、Aさんの分娩後の状況に応じた観察と説明が必要です。

選択肢1. 「排泄後は会陰部を消毒しましょう」

不正解です。

排泄後は会陰部を清潔に保つことは大事ですが、毎回消毒する必要はありません。
産褥セットなど入院時に準備した清浄綿で押さえ拭きします。
会陰部の清潔を保つために産褥パットも都度交換するように伝えます。

選択肢2. 「会陰縫合部が痛くなったら温めましょう」

不正解です。

会陰切開後の縫合部が痛い場合には冷やすことで痛みを和らげる効果があります。

選択肢3. 「6時間おきにトイレに行って排尿しましょう」

不正解です。

産後は膀胱の感覚が鈍くなることがありますが、Aさんは尿意があり排尿できた状況でした。

分娩後に尿意がわかりにくい場合には、だいたい4時間ごとを目安に排尿を促します。

Aさんには尿意を感じた際には4時間経たなくとも都度排尿するよう伝えます。

選択肢4. 「悪露に血の塊が混じったら看護師に知らせてください」

正解です。

悪露は分娩後の子宮から排出されるものの総称です。

色や量、においなどの変化は産後の子宮が回復しているかを判断する目安になります。

分娩後は悪露に血の塊が出ることがあり、その観察が重要です。 
レバー状の塊や500円玉硬貨よりも大きな塊が出た場合には必ず担当スタッフの確認が必要です。

まとめ

分娩後から観察していく項目は排泄状況や悪露だけではなく、会陰部の傷の痛みや、体の変化に伴う不安などもあり、Aさん自身にとっては退院後も観察のポイントになります。

どの程度で医療機関に連絡・相談や受診が必要かを理解してもらうことも必要であり、分娩後の心身の変化について説明できるよう理解しておくことが重要です。

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02

産褥期は分娩終了とともに妊娠前の状態に回復する期間です。身体の変化に戸惑う褥婦が多いため丁寧な説明ができるようにしておきましょう。

選択肢1. 「排泄後は会陰部を消毒しましょう」

ウォシュレット等での洗浄で十分です。

選択肢2. 「会陰縫合部が痛くなったら温めましょう」

縫合部痛は冷罨法が有効です。徐々に軽快していきます。

選択肢3. 「6時間おきにトイレに行って排尿しましょう」

尿が100mL貯留すると子宮底が1cm上昇するといわれており、排尿・排便は離床後から定期的に促し、膀胱・直腸充満による子宮収縮不全を予防します。

選択肢4. 「悪露に血の塊が混じったら看護師に知らせてください」

正常な悪露は、産褥2~4日目頃までは血性の赤色悪露で、褐色→黄色→白色と変化し、量も減少しながら産後6~8週間持続します。悪露には血の塊は混ざらないのが正常です。血の塊(凝血塊)があるときは、卵膜の遺残や胎盤の一部の遺残などの場合や子宮復古不全も考えられます。

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03

1 不正解

排泄後毎回消毒の必要はありません。

創部の清潔を保つため、ウォシュレットで洗う方法で問題ありません。

2 不正解

痛みがある際は、温めるのではなく冷やします。

3 不正解

時間の指定はないので、排尿・排便を我慢しないようにしましょう。

4 正解

血が混じった悪露が長く続いたり、レバーのような塊が何度も出る場合、子宮復古不全の可能性があるので注意が必要です。

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