看護師 過去問
第112回
問33 (午前 問33)
問題文
ヒト免疫不全ウイルス<HIV>感染症(human immunodeficiency virus infection)について正しいのはどれか。
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問題
看護師国家試験 第112回 問33(午前 問33) (訂正依頼・報告はこちら)
ヒト免疫不全ウイルス<HIV>感染症(human immunodeficiency virus infection)について正しいのはどれか。
- 令和2年(2020年)の新規感染者数は10年前に比べ増加している。
- 日本では異性間の性的接触による感染が最も多い。
- 早期に発見して治療を開始すれば完治する。
- 保健所でのHIV検査は匿名で受けられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
ヒト免疫不全ウイルス<HIV>感染症はHIV感染によりAIDSを発症するウイルス感染症のことを指します。
不正解です。
HIV感染症の新規報告数はHIV感染者数とAIDS患者数に分けられており、
新規感染者数はHIV感染者数とAIDS患者数を合わせた数です。
令和2年(2020年)の新規感染者数は1095件、10年前の2010年の新規感染者数は1544件です。
不正解です。
日本では異性間よりも同性間の性的接触による感染が多いと発表されています。
(新規感染者数の6〜7割)
年代別では20~40代が多いです。
不正解です。
現在の医療ではAIDSを発症を抑える(遅らせる)治療薬は存在しますが、HIVウイルスを完全に排除できる治療方法は確立されていません。
感染した場合は生涯にわたり治療を受ける必要があります。
正解です。
HIVの検査は各都道府県の保健所や設けられた検査可能施設で無料・匿名で受けることができます。
また、自分が住んでいる地域以外でも検査可能です。
検査には予約が必要な場合もありますが、その際にも匿名で予約可能です。
HIV、AIDSに関しては日本だけではなく全世界において有効な治療法が確立されていない問題です。
HIVとAIDSの用語の違いを含め、HIV感染者、AIDS患者それぞれの新規報告数は年代によって異なります。
また日本では同性間の性的接触による感染が多いのに対し、世界全体では異性間での感染が多いなど、感染に関した状況(性別・感染経路・年代など)にも違いがあります。
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02
ヒト免疫不全ウイルス<HIV>感染症は、CD4陽性Tリンパ球に感染し、増殖、破壊することで、細胞性免疫を障害し免疫不全状態を引き起こします。
×:誤り
2010年のHIV新規感染者数は1,075人、2020年のHIV新規感染者数は750人であり、10年前に比べて減少傾向にあります。
×:誤り
HIVは感染力が弱く、日常生活のなかで感染することはほとんどありません。
主な感染経路は、HIV感染者との性的接触、血液を介しての感染、母子感染(垂直感染)の3つです。日本では同性間の性的接触による感染が最も多く、HIV新規感染者の約7割を占めています。
×:誤り
HIVは以前「死の病」といわれていましたが、現在は感染しても早期発見・早期治療により、症状コントロールが可能になりました。
しかし、HIV・AIDSは根治的治療法がないため体内にあるHIVを完全に取り除くことはできず、完治は難しいです。
○:正しい
HIV検査は、全国の保健所において無料・匿名で受けることができます。
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03
HIVは令和3年(2021年)の新規感染者数は10年前に比べ増加していますが10年前の平成23年(2011年)の新規感染者は1,058件で、令和3年(2021年)は742件と減少しています。
日本では同性間の性的接触による感染が最も多く早期に発見して治療を開始することが重要でありコントロール可能な疾患になりましたが完治は難しい疾患です。
保健所や自治体の特設検査施設で、匿名・無料のHIV検査を受けることができます。
上記解説により誤りです。
上記解説により誤りです。
上記解説により誤りです。
正解です。
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