看護師の過去問
第112回
午前 問34

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問題

看護師国家試験 第112回 午前 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

医療計画について正しいのはどれか。
  • 基準病床数を定める。
  • 5年ごとに見直しを行う。
  • 特定機能病院の基準を定める。
  • 一次、二次および三次医療圏を設定する。

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この過去問の解説 (3件)

01

医療計画について正しい内容は「基準病床数を定める」です。
医療計画は、地域医療の確保や効率的な医療提供体制の構築を目指し、各都道府県が策定する計画です。基準病床数はその一環として設定され、地域の医療ニーズを適切に反映させるための重要な指標です。

 

選択肢1. 基準病床数を定める。

医療計画では、地域ごとに必要な病床数を計画的に調整するため、「基準病床数」を定めます。
これは、人口構成や疾病動向を考慮し、病院の設置や増床を適切に管理するための基準です。
過剰な病床数を防ぐ一方で、地域医療に必要な病床を確保する役割があります。

 

選択肢2. 5年ごとに見直しを行う。

医療計画自体は原則として「6年ごと」に見直しが行われます。
見直し期間の設定は、法令で規定されており、社会情勢や医療需要の変化に対応することを目的としています。

 

選択肢3. 特定機能病院の基準を定める。

特定機能病院の基準を定めるのは、医療計画ではなく「医療法」です。
特定機能病院は、高度医療の提供や教育・研究を行う医療機関として認可されるため、基準の策定は国の責任となります。
医療計画は、地域全体の医療体制を包括的に管理することを主眼としています。

 

選択肢4. 一次、二次および三次医療圏を設定する。

医療計画では、医療圏の設定が行われますが、「一次医療圏」「二次医療圏」「三次医療圏」の区分は厳密には含まれません。
一次医療圏は日常的な医療を提供するエリアを示し、二次医療圏は入院医療を提供する区域、三次医療圏は高度専門医療を提供する区域として概念化されていますが、これらの区分自体は医療圏設定の一部ではありません。

 

まとめ

医療計画は、地域の医療提供体制を最適化するために基準病床数を定め、医療圏を設定します。
ただし、特定機能病院の基準や見直しの周期については、医療計画とは異なる規定が適用されます。
地域医療の充実を目指した制度であり、医療需要の変化に柔軟に対応する役割を果たしています。

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02

医療計画とは、良質かつ適切な医療を効率的に提供するための基本方針に基づき、地域の実情に応じた医療提供体制を確保するために、各都道府県が策定する計画です。

医療計画では、医療提供の量(病床数)を管理し、医療の質(医療連携・医療安全)を評価します

選択肢1. 基準病床数を定める。

○:正しい

病床数の地域間の偏りを是正し、全国的に一定水準以上の医療を確保することを目的に、病床の整備が行われます。

医療計画には基準病床数(地域の整備病床数の上限)が定められます

選択肢2. 5年ごとに見直しを行う。

×:誤り

医療計画は6年ごとに、達成状況の調査・分析・評価・公表を行います。

選択肢3. 特定機能病院の基準を定める。

×:誤り

特定機能病院の基準は、医療法に基づいて規定されています。

選択肢4. 一次、二次および三次医療圏を設定する。

×:誤り

医療計画では二次医療圏三次医療圏が設定されます。

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03

医療計画に関する問題は頻出の傾向があるので理解が必須となります。

医療計画は都道府県によって特徴が異なります。全国一律ではなく、地域ごとの違いを考慮したうえで、各都道府県が「医療法」という法律によって作成することが定められています。原則、6年にごとに改定されます。最新版は第7次医療計画(2018~2023年度)です。

選択肢1. 基準病床数を定める。

正解です。医療計画の記載事項には基準病床数が含まれます。

選択肢2. 5年ごとに見直しを行う。

誤りです。医療計画は6年(在宅医療その他必要な事項については3年)ごとに見直すことが定められています。

選択肢3. 特定機能病院の基準を定める。

誤りです。特定機能病院の基準は医療法で規定されています。

選択肢4. 一次、二次および三次医療圏を設定する。

誤りです。一次から三次までの医療圏については都道府県が設定します。

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