看護師の過去問
第112回
午前 問65
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問題
看護師国家試験 第112回 午前 問65 (訂正依頼・報告はこちら)
小児期から青年期に発症し、運動性チック、音声チック及び汚言の乱用を伴うのはどれか。
- Down<ダウン>症候群(Downʼs syndrome)
- Tourette<トゥレット>障害(Touretteʼs disorder)
- 注意欠如・多動性障害<ADHD>(attention−deficit/hyperactivity disorder)
- Lennox−Gastaut<レノックス・ガストー>症候群(Lennox−Gastaut syndrome)
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この過去問の解説 (3件)
01
若年期に発症する神経発達障害には、特徴的な症状を伴うことがあります。
それぞれの障害の特徴について理解しましょう。
×:誤り
Down<ダウン>症候群とは、21番目の染色体が3本あることで引き起こされる染色体異常のひとつです。
知的障害、先天性心疾患、筋緊張の低下などが主な症状であり、特徴的な顔つきがみられます。
○:正しい
Tourette<トゥレット>障害とは、チック症の一つであり、運動チックと音声チックの両方が1年以上みられる場合に診断される精神神経疾患です。汚言症を伴うこともあります。
×:誤り
注意欠如・多動性障害<ADHD>の主な症状は、不注意・他動性・衝動性です。
×:誤り
Lennox−Gastaut<レノックス・ガストー>症候群とは、小児に発症する難治性てんかんが主な症状の指定難病です。多彩なてんかん発作が特徴で、知的障害を合併しやすいとされています。
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02
小児の遺伝性疾患や発達障害に伴う症状も出題されます。一つ一つ確認していきましょう。
誤りです。常染色体21トリソミーでおこり、先天性心疾患、つり目などの特徴のある顔貌、低身長などが特徴です。
正解です。6歳ごろに見られることが多い精神疾患です。
誤りです。ADHDは発達障害のひとつで、集中力がない、落ち着きがないなどの症状が見られます。
誤りです。脳腫瘍や低酸素脳症などが原因で起こるてんかん発作です。知的障害なども伴います。
遺伝性疾患や先天性疾患などの小児特有の疾患も出題されやすいので確認をしておきましょう。
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03
この問題のポイントは以下の通りです。
小児期など若年から発症する精神疾患や障害で多いものはなにか。これを考えながら問題をみていきましょう。
ダウン症候群は21番の染色体が1つ欠損して起こる疾患です。
特徴としては先天的な心疾患や知的障害などが起こりやすいことや、特徴的な顔貌が挙げられます。
正解です。
トゥレット障害はは運動性チックと音声チックの両方が1年以上持続する状態です。
また代表的な症状として、汚言症が挙げられます。
注意欠如・多動性障害は発達障害の1つです。
特徴としては、不注意や多動性、衝動性などが挙げられます。
レノックス・ガストー症候群は指定難病の1つです。
小児期に発症し、難治性てんかんが主症状とし、知的障害を合併しやすいと言われています。
精神疾患・精神障害で小児期から発症するものとして多いものは心身症や、身体表現性障害、チック症候群が挙げられます。
発症時期や特徴的な症状を整理しておきましょう。
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