看護師 過去問
第112回
問128 (午後 問8)

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問題

看護師国家試験 第112回 問128(午後 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

エリクソン(Erikson, E. H.)が提唱する発達理論において、学童期に達成すべき心理社会的課題はどれか。
  • 親密 対 孤立
  • 自律性 対 恥・疑惑
  • 勤勉性 対 劣等感
  • 自我同一性<アイデンティティ>の確立 対 自我同一性<アイデンティティ>の拡散

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この過去問の解説 (3件)

01

エリクソンの漸成的発達理論とは、人間の発達を包括的に捉える理論です。

年齢に応じた8つの段階があり、各段階を「心理的課題 対 危機」で論じています。

8つの段階:乳児期、幼児期初期、幼児期後期、学童期、青年期、成人期、壮年期、老年期

選択肢1. 親密 対 孤立

「親密 対 孤立」は、成人期です。

選択肢2. 自律性 対 恥・疑惑

「自律性 対 恥・疑惑」は、幼児期初期です。

選択肢3. 勤勉性 対 劣等感

勤勉性 対 劣等感」は、学童期です。

よって、正解です。

選択肢4. 自我同一性<アイデンティティ>の確立 対 自我同一性<アイデンティティ>の拡散

自我同一性<アイデンティティ>の確立 対 自我同一性<アイデンティティ>の拡散

は、青年期です。

まとめ

発達理論は、国家試験では頻出問題です。

覚えておきましょう。

参考になった数1

02

エリクソンは人生を8つの段階に分け、発達課題と発達危機を「対」にして論じました。

選択肢1. 親密 対 孤立

親密 対 孤立は

前成人期の発達課題です。

選択肢2. 自律性 対 恥・疑惑

自律性 対 恥・疑惑は

幼児期前期の発達課題です。

選択肢3. 勤勉性 対 劣等感

勤勉性 対 劣等感は

学童期の発達課題です。

選択肢4. 自我同一性<アイデンティティ>の確立 対 自我同一性<アイデンティティ>の拡散

自我同一性<アイデンティティ>の確立 対 自我同一性<アイデンティティ>の拡散は

青年期の発達課題です。

参考になった数1

03

エリクソン(Erikson, E. H.)が提唱する発達理論において、学童期(6~12歳頃)に達成すべき心理社会的課題は、「勤勉性 対 劣等感」です。

学童期は、学校や社会との関わりが広がり、知識や技術を身につけることが重要になります。

この過程で「勤勉性」を育むことができれば自己肯定感が高まり、達成感を得られます。

一方で、失敗や否定的な評価が続くと「劣等感」を抱くリスクがあります。

 

選択肢1. 親密 対 孤立

これは、エリクソンの発達理論における青年期から成人初期(20~40歳頃)の課題です。
親密な人間関係を築く能力を発達させられるか、それとも孤立してしまうかがテーマとなります。

 

選択肢2. 自律性 対 恥・疑惑

これは、幼児期後期(1~3歳頃)の課題です。
子どもが自分で行動しようとする自律性を育む一方で、親の過度な管理や失敗により恥や疑惑を抱く可能性があります。

 

選択肢3. 勤勉性 対 劣等感

正解です。これは、学童期(6~12歳頃)の課題です。
子どもは学校や家庭で課題に取り組み、その結果から成功体験を得て「勤勉性」を養います。

失敗が続いたり否定される経験が多いと「劣等感」を抱くことがあります。

 

選択肢4. 自我同一性<アイデンティティ>の確立 対 自我同一性<アイデンティティ>の拡散

これは、青年期(12~18歳頃)の課題です。
自己の価値観や目標を明確にし、自分が「何者であるか」を見出すことがテーマとなります。

これが達成されないと、アイデンティティの混乱を経験することがあります。

 

まとめ

エリクソンの発達理論において、学童期(6~12歳頃)の心理社会的課題は、「勤勉性 対 劣等感」です。
この時期には、子どもが成功体験を通じて自己肯定感を育むことが重要であり、周囲のサポートが欠かせません。

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