看護師 過去問
第112回
問149 (午後 問29)

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問題

看護師国家試験 第112回 問149(午後 問29) (訂正依頼・報告はこちら)

歯周病(periodontal disease)について正しいのはどれか。
  • 原因はウイルス感染が多い。
  • 発症の直接因子として飲酒がある。
  • 真性ポケットが形成される歯周炎(periodontitis)を含む。
  • 破壊が歯槽骨まで及んでいるのは歯肉炎(gingivitis)である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、「真性ポケットが形成される歯周炎(periodontitis)を含む」です。

歯周病(periodontal disease)は、歯肉や歯槽骨などの歯周組織が破壊される疾患で、歯肉炎(gingivitis)と歯周炎(periodontitis)の二つに大別されます。

特に歯周炎では、歯槽骨まで破壊が進行し、真性ポケットが形成されることが特徴です。

選択肢1. 原因はウイルス感染が多い。

歯周病の主な原因は、細菌感染です。

特にプラーク(歯垢)中の細菌が歯肉に炎症を引き起こすことが発症の主要因です。

代表的な原因菌には、Porphyromonas gingivalis(P. gingivalis)などが挙げられます。

ウイルス感染が原因となることはありません。

選択肢2. 発症の直接因子として飲酒がある。

歯周病の発症において、直接因子はプラーク(歯垢)中の細菌です。

飲酒は歯周病の間接的なリスク因子になる可能性がありますが、直接因子ではありません。

間接因子としては喫煙や糖尿病、不適切な口腔ケアなどが挙げられます。

選択肢3. 真性ポケットが形成される歯周炎(periodontitis)を含む。

歯周病には、歯肉に炎症が限局している歯肉炎(gingivitis)と、炎症が進行して歯槽骨や歯根膜まで破壊が及ぶ歯周炎(periodontitis)が含まれます。

歯周炎では、歯槽骨の破壊により歯と歯肉の間に深い歯周ポケット(真性ポケット)が形成されることが特徴です。

選択肢4. 破壊が歯槽骨まで及んでいるのは歯肉炎(gingivitis)である。

破壊が歯槽骨まで及んでいるのは歯肉炎(gingivitis)です。

歯肉炎は、歯肉(歯周組織の表層部分)に炎症が限局しており、歯槽骨や歯根膜への破壊は認められません

まとめ

歯周病の予防には、日常的なプラークコントロールや定期的な歯科検診が重要です。

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02

歯と歯肉の隙間から侵入した細菌が歯肉に炎症を引き起こした状態(歯肉炎)と、歯を支える歯槽骨を溶かしてしまう状態(歯周炎)を合わせて、歯周病と呼びます

選択肢1. 原因はウイルス感染が多い。

×:誤り

歯周病は、歯垢(プラーク)内の細菌が感染することで引き起こされます。

選択肢2. 発症の直接因子として飲酒がある。

×:誤り

飲酒は発症の直接因子ではありませんが、リスク因子ではあります。

選択肢3. 真性ポケットが形成される歯周炎(periodontitis)を含む。

○:正しい

歯周病は歯肉炎と歯周炎の総称です。

真性ポケットとは、歯肉炎が進行して歯と歯肉の境目の部分が深くなり形成された歯周ポケットのことです。

選択肢4. 破壊が歯槽骨まで及んでいるのは歯肉炎(gingivitis)である。

×:誤り

破壊が歯槽骨まで及ぶのは歯周炎です。

歯槽骨まで破壊されると、歯の動揺が起こります。

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03

歯周病についての問題です。

各選択肢については、以下のとおりです。

選択肢1. 原因はウイルス感染が多い。

歯周病の原因は、歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌です。

選択肢2. 発症の直接因子として飲酒がある。

発症の直接因子として、食生活や喫煙、ストレス状態、

歯磨きが不十分であることによる口腔内の不潔状態があげられます。

選択肢3. 真性ポケットが形成される歯周炎(periodontitis)を含む。

正解です。

選択肢4. 破壊が歯槽骨まで及んでいるのは歯肉炎(gingivitis)である。

破壊が歯槽骨まで及んでいる状態を歯周炎といいます。

歯周炎では、歯槽骨が破壊されて溶ける骨吸収が起きます。

症状が進行すると、歯の動揺や喪失につながります。

まとめ

歯周病について覚えておきましょう。

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