看護師の過去問 第112回 午後 問37
この過去問の解説 (3件)
この問題は、安楽な姿勢はどういった姿勢なのか理解しておくことで解ける問題です。
患者さんにとって苦しい姿勢がないよう援助することは、看護ケアにおいてとても重要です。
シムス位は体の左側面を下向きにしたうえで、横向きに寝ます。左臀部と左足をまっすぐ伸ばし、右臀部と右足は屈曲させます。足の間にクッションをいれると保持が楽になります。
直腸検査や浣腸などの時に使用されることがあります。
側臥位は腕を下にして横向きで寝た状態のことをいいます。
右向きであれば右側臥位、左向きであれば左側臥位になります。
背中や胸腹部に枕を挟むことで、もたれかかったり抱き枕として固定することができるため、患者さんの体位を楽にすることができます。
半座位は寝た状態から45度上半身を挙げた体位のことを言います。
ファーラー位ともいいます。
この姿勢は体が落ちないよう膝の下に枕をいれるといいでしょう。
腹臥位はうつ伏せのことです。
そのため枕を膝窩部に入れる必要はありません。
この問題からどの体位が患者さんは楽なのか、どのように枕を挿入したら安定するのかを学び、実践で活かしていきましょう。
体位は図と合わせて覚えておきましょう。またどんな時に適応となる体位なのか、あるいはどこに枕やクッションを挿入するとその体位が取りやすくなるかといったところまで理解すると臨床にも役立ちます。
誤りです。シムス位は胸腹部にクッションを入れ、側臥位となったときに上になる下肢を90度に曲げ、下の下肢もわずかに曲げた体位です。妊娠中や腰痛の際に適応される、消化器への負担が少ない体位です。
正解です。体位変換時やオムツ交換時などにとることが多い体位です。胸腹部に加え、両下肢の間にも枕を入れるとさらに安楽になります。
誤りです。ファーラー位とも呼ばれ、上半身を45度起こした体位です。膝の下に枕を入れると姿勢が楽になり、呼吸も楽になります。
誤りです。うつぶせのことで、胸腹部に枕を挿入すると安楽になります。検査や呼吸循環動態の改善に適応となります。
過去には、指定された体位のイラストを選ぶ問題が出題されたこともありました。体位の名称だけではなく、具体的にどのような姿勢か、また体位が身体に与える影響についても押さえておきたいところです。
シムス位は、横向きになり上側の足を曲げて寝た状態です。頭部や大腿部に枕を挿入します。
側臥位は、横を向いて寝た状態です。胸腹部や両足の間に枕を挿入します。
半座位は、仰向けで上半身をやや起こした状態です。体が下がらないよう、膝窩に枕を挿入します。
腹臥位は、うつ伏せの状態です。そのため、膝窩に枕は不要です。
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