看護師の過去問
第113回
午前 問7
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問題
看護師国家試験 第113回 午前 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
学童期中学年から高学年にみられる、親から離れて仲の良い仲間同士で集団行動をとる特徴はどれか。
- 心理的離乳
- 自我の芽生え
- ギャングエイジ
- 自我同一性(アイデンティティ)の確立
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この過去問の解説 (3件)
01
学童期中学年から高学年において、子どもたちは親から離れ、
同じ年齢の仲間と集団を形成し、行動するようになります。
子どもの発達過程における特徴を理解することで、それぞれの選択肢について、
どの発達過程で起こるものかを判断することができるようになります。
「心理的離乳」は、思春期に見られる現象であり、親から心理的に独立しようとする状態を指します。
これは、精神的な自立を目指して親の価値観から離れ、自分自身の価値観を形成しようとする時期に起こるものです。
学童期中学年から高学年における特徴とは異なるため、この選択肢は誤りです。
「自我の芽生え」は幼児期から学童期初期にかけて発達するものです。
この時期には自分と他者を区別し、自己認識が芽生えていきます。
そのため、この選択肢も正しくありません。
「ギャングエイジ」は学童期中学年から高学年の子どもたちにみられる特徴であり、
親から離れて仲の良い仲間同士で集団行動をとる時期です。
この時期の子どもたちは、仲間同士のグループを作り、
集団での活動を通じて社会性を身につけることが多くなります。
このため、「ギャングエイジ」が正しい答えとなります。
「自我同一性(アイデンティティ)の確立」は青年期にみられる特徴です。
自分自身の価値観や生き方を確立する時期のことを指します。
この段階では、自己認識や将来の目標に対する意識が高まり、自分らしさを追求するようになります。
学童期中学年から高学年の特徴とは異なるため、この選択肢は誤りです。
学童期中学年から高学年にみられる、親から離れて仲の良い仲間同士で集団行動をとる特徴は「ギャングエイジ」です。
この時期の子どもたちは、仲間との関係を通じて社会性や協調性を学んでいきます。
他の選択肢である「心理的離乳」(思春期)や「自我の芽生え」(幼児期から学童期初期)、
「自我同一性(アイデンティティ)の確立」(青年期)は、
それぞれ異なる発達段階でみられる特徴ですので、区別して覚えておきましょう。
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02
子どもの発達段階ごとの特徴の理解がポイントとなります。
(子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題:
文部科学省のホームページに掲載されています)
×:
青年期(12~20歳)の発達段階の特徴で、
家族から離れ、独立した人間関係になる過程のことをいいます。
×:
幼児前期(1歳6ヶ月~3歳)の発達段階の特徴で、
様々な体験や身体の発達により、自分ができることが増え、
挑戦欲、自立性が芽生える過程のことをいいます。
〇:
学童期(6~13歳 )ギャングは仲間、集団の意味で、
遊びを中心にしたグループを形成し、
独自のルールが存在することが多く、
対人関係、社会性の構築を習得し、
親からの自立を踏み出そうとする過程のことをいいます。
×:
青年期(13~22歳)の発達段階の特徴で、
自己の確立をする為、周囲の人間関係、
社会的役割などを通じて自己理解を深めようとする過程のことをいいます。
個人差はありますが、
共通の成長のことを発達段階と呼びます。
発達段階に応じた特徴を理解し、
それに合わせた課題を与え、子どもが乗り越えることは、
健やかな成長を支援することにつながります。
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03
この問題を解くポイントは、発達段階とそれぞれの時期における特徴を正確に理解することが大切です。
心理的離乳とは、思春期および青年期において生じる親からの精神的分離や自立を示す概念です。
よって、こちらの選択肢は誤りです。
自我の芽生えは、1歳9ヶ月ごろから2歳ごろにかけて見られ、自分自身の意識や意志を自覚し始める段階を指します。
よって、こちらの選択肢は誤りです。
ギャングエイジは、小学生3.4年生ごろにかけて見られ、子どもたちが仲間意識を強く持ち、集団での行動を重視する時期を指します。
よって、こちらの選択肢が正解です。
自我同一性(アイデンティティ)の確立は、13歳から22歳ごろに見られ、自分の価値観や社会での位置づけを確立する過程を指します。
よって、こちらの選択肢は誤りです。
発達心理学では、それぞれの段階ごとに特徴的な課題があるため、問題の状況に応じて該当する段階を見極めることが重要です。
また、各発達段階をキーワードで覚えることもこの問題を解くコツになります。
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